映画を日常にする映画観察サイト

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15-12-11

6才のボクが、大人になるまで。 - 瞬間が積み重ねられた12年、そこからどのような物語を読みとくか。

  • 2014年,アメリカ,165分

映画の「時間」というのは基本的には物理的な上映時間を示すわけだが、それ意外にも映画が描いている「時間」というものがある。ほんの短い数時間を描いたものから、悠久の時を描いたものまで、そのバリエーションは様々だが、その時間の経過の仕方というのは、映画を見終わった後に感じる「長さ」に影響をあたえる気がする。

そんなことを言うのも、この映画を見終わった時、なんだかすごく長い時間が経ったような気がしたからだ。上映時間も165分と長いのだけれど、描かれているのも6才の少年が18才になるまで。しかもそれを演じているのは1人の役者で、実際にその時々にその年令の役を演じている。つまり、撮影に12年もの時間がかかるという壮大な規模の作品なのだ。

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15-12-03

アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生 - 「自分らしさ」を貫く姿勢が「見え方」を変える。

  • 2014年,アメリカ,72分

ドキュメンタリー映画の中には、いわゆるマスメディアではこれまで注目されていなかったような人にスポットを当て、その結果、その人達が有名になるというような話が結構ある。特に海外の作品では、日本では全く知られていないような人が、日本で有名人になったりすることがある。

例えば、『ハーブ&ドロシー』なんかはその好例で、アメリカの美術界では知る人ぞ知る存在だった普通の人達が一躍有名人になった。

この『アドバンス・スタイル』も、ただのファッション好きでしかなかった高齢の女性たちが、ブログや映画を通して有名になり、有名ブランドのモデルに成ったり、全国ネットのバラエティーショーに出るようになったりするという映画だ。

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15-11-26

娘・妻・母 - 社会の変化と様々な女性の生き方、キーワードは「お金」

  • 1960年,日本,123分

東京の坂西家には、母のあき、雄一郎と和子の長男夫婦にその息子、さらにぶどう酒会社に勤める末娘の春子が住んでいる。今はそこに日本橋の旧家に嫁に行った長女の早苗がやってきていた。坂西家にはさらにカメラマンの次男・礼二、お嫁に行った保母の薫と5人の子供たちがいた。そんな坂西家に連絡が入り、早苗の夫が旅行中のバス事故で亡くなったという…

原節子をはじめとした豪華な女優陣で、女と家族の関係を描いた力作。それぞれの女性がそれぞれの生き方を見事に演じ見ごたえのある作品になっている。

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15-11-23

365日のシンプルライフ - 秀逸なアイデアで「もの」について問う。自分なら…

  • 2013年,フィンランド,80分

この映画の見どころは一番最初にある。そして、おそらく撮りたかった映像というのも最初にあるのだろう。それは裸の男。この映画の監督・脚本・主演を務めるペトリの裸がこの映画のクライマックスなのだ。

映画の内容は、一人の男がすべての持ち物を貸し倉庫に預け、1日に1つずつそこからモノを取り出すというチャレンジを1年間やる姿を追ったもの。家具や生活用品だけでなく、服も何もすべて預けるので、最初に登場するペトリは全裸で裸足。そのまま雪のちらつく道に出て、新聞紙で股間を覆って貸し倉庫まで走っていく。では、最初に彼が取り出すものは何か…

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15-10-12

東京オリンピック - 50年後でも感じられる、スポーツの「生」のスリル

  • 1965年,日本,170分

1964年、東京で開かれた第18回オリンピック。日本がこれまでに経験したことのない規模で行われたスポーツイベントを巨匠・市川崑が記録し、映画化した作品。聖歌がギリシャで点火されるところから、開会式、各競技、閉会式まで、時に全体を俯瞰し、時にひとりの人間を追い、余すところなく伝えた3時間近い力作。

公開されたのは、オリンピックが開催された翌年だったが、人々の記憶に新しかったこともあって、ドキュメンタリー映画としては空前の観客動員を記録し、大きな話題となった。

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15-05-20

赤々煉恋 - 「自殺はダメ」という重要だけど陳腐なことを自然と考えさせられる。

  • 2013年,日本,83分

家でも、学校でも存在を無視される女子高生の樹里は、実は自殺して霊となって漂う存在で、もう誰からも見えなくなっていた。その樹里が、自殺する前、親友だったミドリと幼なじみの潤也との高校生活を思い出す。そんな彼女には、もうすぐ死にそうな人に取り付く“虫男”の姿が見えた。

樹里は、幸せな高校生活を送っていた。しかし、思春期にありがちなネガティブな思いから自殺してしまう。具体的にその理由を説明することのない樹里だが、死んでしまった今ではそのことを後悔している。

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15-05-08

チョコレートドーナツ - 差別する心を私は抱えていないだろうか?

  • 2012年,アメリカ,97分

舞台は1979年のアメリカ、自分がゲイであることを押し殺して来たと思われるポールが、ゲイバーでダンサーとして踊るルディに出会い、惹かれてしまう。ポールはゲイの世界に飛び込むことを躊躇し、ルディに対して煮え切らない態度を取る。

一方、ルディの方は、アパートの隣の部屋でドラック漬けの母親と暮らすダウン症の少年マルコに出会う。母親が逮捕され、マルコは施設に送られるが、施設を逃げ出してきたマルコをルディは自分の家に連れ帰り、検事局に勤めるポールに相談する。

そんな経緯からカップルとなったポールとルディはマルコと幸せに暮らすが、マルコを取り上げられることとなり、2人は弁護してくれる黒人弁護士のロニー・ワトソンと出会う。
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15-04-04

幸せパズル - 平凡な日常の小さな冒険の平凡さを愛する。

  • 2010年,アルゼンチン/フランス,90分

映画はパーティーの風景で始まる。その準備をいそいそとするマリアが、主人公なのだが、驚いたことにそのパーティはマリアの50歳の誕生日パーティー。彼女は自分の誕生日パーティーの準備を自分でして、お客さんをもてなしていたのだ。

夫や息子はマリアが世話をするのが当然と思っていて、マリアもそのことに特に疑問を持ったりはしていないように見える。そんなマリアが誕生日プレゼントにもらったジグソーパズルに思わずハマってしまい、パズルショップで見かけた「大会のパートナー募集」の広告に応じるのだ。

夫には「時間の無駄」だと言われたので、大会に出ようとしていることは隠し、おばの看病だと嘘をついて、パートナーのロベルトの家に通う日々。マリアはどんどんパズルにはまっていく。と、同時に裕福な独身男性のロベルトのアプローチにも心動かされる。
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15-04-01

テッド - 設定で笑えるので外れはないが、予想は上回らない面白さ。

  • 2012年,アメリカ,106分

友だちのいない少年がクリスマスプレゼントにクマのぬいぐるみをもらい、少年の願いが通じてそのぬいぐるみがしゃべるようになる。一般的なファンタジーならその少年はそのことを隠し、自分だけの友だちとして過ごしそうなものだが、この映画ではそのことは公表され、ぬいぐるみのテッドは人気を博しセレブになってします。そしてそれから20年後…

クマのぬいぐるみがマリファナをやり、シモネタを連発するという設定でもう笑える。セス・マクファーレンはこの作品が初監督作品だというのだからかなりの曲者だ。コメディというのはなんといっても意外性とかギャップというものが重要で、この作品はアイデアひとつでその重要なポイントを簡単にクリアしてしまう。

あとは、バカバカしいコメディに、主人公のジョン・ベネットの成長物語というスパイスを効かせれば出来上がり。大人になれない男というのもこういうコメディ映画では鉄板の主人公だ。

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15-03-27

風立ちぬ - 宮崎アニメの理想は「浮世絵」?最後まで探求をやめないのはさすが。

  • 2013年,日本,126分

宮崎アニメで気になるのは、プロではない声優が主人公になると、どうにもその声と絵に違和感を感じてしまってなかなか物語に入り込んでいけないということだ。どの映画がとは言わないけれど、まあ観ている人ならわかるだろう。そして、不思議なのはその違和感がどこかで消え失せて、そのキャラクターの絵と声が一致するようになるということだ。

この作品でも、庵野秀明の声は棒読みというか平板というか、いかにも演技じみているようで気になった。しかし、物語が進むに連れ、その平板な話し方というのが二郎のキャラクターと一致してきて自然に思えてくる。

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