映画を日常にする映画観察サイト

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16-05-25

あん - 桜や木々が印象に残り、日常の美しさと生きることについて考えた

  • 2015年,日本=フランス=ドイツ,113分

街角で小さなどら焼き屋をやっている「千太郎のところに一人の老婆が訪ねてきて、「働かせてくれないか」と言ってくる。確かにバイトは募集していたが、年寄りには無理だと考えたせんちゃんはその申し出を断る。しかし、その老婆・徳江は、この店は餡がいまいちだからと、自分が作った餡を店主に食べてもらおうと持ってくる。その餡を食べた千太郎は美味しさに驚き、働いてもらうことにし、お店も繁盛するのだが…

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15-11-26

娘・妻・母 - 社会の変化と様々な女性の生き方、キーワードは「お金」

  • 1960年,日本,123分

東京の坂西家には、母のあき、雄一郎と和子の長男夫婦にその息子、さらにぶどう酒会社に勤める末娘の春子が住んでいる。今はそこに日本橋の旧家に嫁に行った長女の早苗がやってきていた。坂西家にはさらにカメラマンの次男・礼二、お嫁に行った保母の薫と5人の子供たちがいた。そんな坂西家に連絡が入り、早苗の夫が旅行中のバス事故で亡くなったという…

原節子をはじめとした豪華な女優陣で、女と家族の関係を描いた力作。それぞれの女性がそれぞれの生き方を見事に演じ見ごたえのある作品になっている。

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15-10-12

東京オリンピック - 50年後でも感じられる、スポーツの「生」のスリル

  • 1965年,日本,170分

1964年、東京で開かれた第18回オリンピック。日本がこれまでに経験したことのない規模で行われたスポーツイベントを巨匠・市川崑が記録し、映画化した作品。聖歌がギリシャで点火されるところから、開会式、各競技、閉会式まで、時に全体を俯瞰し、時にひとりの人間を追い、余すところなく伝えた3時間近い力作。

公開されたのは、オリンピックが開催された翌年だったが、人々の記憶に新しかったこともあって、ドキュメンタリー映画としては空前の観客動員を記録し、大きな話題となった。

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15-05-20

赤々煉恋 - 「自殺はダメ」という重要だけど陳腐なことを自然と考えさせられる。

  • 2013年,日本,83分

家でも、学校でも存在を無視される女子高生の樹里は、実は自殺して霊となって漂う存在で、もう誰からも見えなくなっていた。その樹里が、自殺する前、親友だったミドリと幼なじみの潤也との高校生活を思い出す。そんな彼女には、もうすぐ死にそうな人に取り付く“虫男”の姿が見えた。

樹里は、幸せな高校生活を送っていた。しかし、思春期にありがちなネガティブな思いから自殺してしまう。具体的にその理由を説明することのない樹里だが、死んでしまった今ではそのことを後悔している。

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15-03-27

風立ちぬ - 宮崎アニメの理想は「浮世絵」?最後まで探求をやめないのはさすが。

  • 2013年,日本,126分

宮崎アニメで気になるのは、プロではない声優が主人公になると、どうにもその声と絵に違和感を感じてしまってなかなか物語に入り込んでいけないということだ。どの映画がとは言わないけれど、まあ観ている人ならわかるだろう。そして、不思議なのはその違和感がどこかで消え失せて、そのキャラクターの絵と声が一致するようになるということだ。

この作品でも、庵野秀明の声は棒読みというか平板というか、いかにも演技じみているようで気になった。しかし、物語が進むに連れ、その平板な話し方というのが二郎のキャラクターと一致してきて自然に思えてくる。

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14-08-14

LIGHT UP NIPPON ~日本を照らした、奇跡の花火~ - 震災を記憶に留めるための「祭」という発想そして行動力は素晴らしい

  • 2012年,日本,99分

 東日本大震災の影響で東京湾花火大会が中止になることを知った高田佳岳はその花火はどうなってしまうのか花火会社に問い合わせ、その花火を使って東北で花火大会ができないかと考える。4月に早くも被災地に赴き、現地の人たちに花火大会について意見を聞くが、その反応は冷ややかなものだった。それでも高田は諦めず、東京での体制を整え、5月に再び被災地に向かう。
 2011年8月11日に初めて開催された「Ligh up Nippon」花火大会の開催までを追ったドキュメンタリー。素晴らしい活動だが映画としては?

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13-08-15

探偵はBARにいる - 「映画は細部に宿る」が、細部しか面白くないと…

  • 2011年,日本,125分
札幌ススキノのバーに入り浸る「探偵」にコンドウキョウコと名乗る女から依頼が舞い込む。その依頼は弁護士にメッセージを届けるというもの。怪しみながらもその依頼を実行すると、探偵は何者かに拉致されてしまう。何とか逃げ出した探偵は相棒の高田に助けられるが…

北海道を舞台にした東直己の小説「ススキノ探偵」シリーズを映画化。主演は札幌出身の大泉洋、全編北海道ロケの地域映画。第3作まで制作が決定。

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13-04-16

のぼうの城 - 物語が脇役と映像で台無しになりそうなところを野村萬斎が救う

  • 2011年,日本,145分

 時は16世紀、天下統一の間近に迫った豊臣秀吉は最後の障壁といえる北条氏への総攻撃を開始、現在の埼玉県にある忍城には石田三成を派遣、裏からも手を回し三成に手柄を立てさせようとする。しかも、城主の成田氏長が小田原へと向かい、城代になったのは「でくのぼう」が由来の「のぼう様」と呼ばれる成田長親、忍城は風前の灯と思われたが…
 武士としては頼りないが領民には慕われる実在の人物を主人公に描きベストセラーとなった同名小説の映画化。主演の野村萬斎がなかなかいいが、公開延期の原因となった「水攻め」のシーンはやはり怖い。

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13-01-16

バレンタイン一揆 - 重く難しいテーマも「共感」からなら興味を持てる

バレンタイン一揆
  • 2012年,日本,64分

 高校3年生のまほちゃんとアリカ、大学2年生のこっちゃんの3人はNPO団体のワークショップで出会い、「児童労働」について知るためにケニヤへと向かう。現地ではまず首都で現状について勉強、その後10時間をかけて僻地のカカオ生産地へ旅をする。NPO団体の活動の結果、児童労働の根絶に成功したその村で彼女たちは子どもたちに話を聞き、実際の労働を体験する…

 「児童労働」と「フェアトレード」の問題を知るためにケニアに行き、日本に帰ってきて「バレンタ
イン一揆」という啓蒙活動を始めた3人の女の子を追ったドキュメンタリー

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13-01-14

しあわせのパン - 都会人が憧れるスローライフというファンタジー

  • 2011年,日本,112分

 東京での生活につかれた「りえ」は「水縞くん」と北海道の湖の畔ツキウラで「カフェ“マーニ”」を開く。水縞くんの素朴なパンとりえさんの美味しいコーヒーが自慢で宿泊もできるこのカフェには遠方からのお客さんから近所の人までさまざまな人が訪れる。 冬には雪に覆われる北海道の田舎にカフェを開くという都会人が憧れるような生活を描いたハートウォーミング・ストーリー。食べ物へのこだわりはいい。

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