スパイ・ハード
2003/5/13
Spy Hard
1996年,アメリカ,90分
- 監督
- リック・フリードバーグ
- 脚本
- リック・フリードバーグ
- ディック・チャドナウ
- ジェイソン・フリードバーグ
- アーロン・セルツァー
- 撮影
- ジョン・R・レオネッティ
- 音楽
- ビル・コンティ
- 出演
- レスリー・ニールセン
- ニコレット・シェリダン
- チャールズ・ダーニング
- アル・ヤンコビック
- レイ・チャールズ
世界征服をたくらむランカー将軍の野望を阻止した情報局の敏腕エージェントWD40ことディック・スティールだったが、相棒で愛する妻でもあるヴィクトリアを救うことができず、こころに傷を負った。15年後、死の淵からよみがえったランカー将軍はヴィクトリアの娘バーバラを人質にとり、36時間後にミサイルを発射すると脅してきた…
『裸の銃を持つ男』シリーズのレスリー・ニールセンお得意のスパイものお下劣コメディ。いろいろなパロディと下ネタのオンパレードでいつもどおりの笑いを提供。好きな人はいいけれど、それほどでもないという人にはつらいかも。
レスリー・ニールセンといえばなんといっても『裸の銃を持つ男』。本当はずいぶんむかしから活躍していたわけだけれど、本格的にコメディアンとして冠をもち、名前で映画が撮れるようになったのはやはり『裸の銃…』。確かにこの作品は面白かった。くだらないギャグも、なんだかわからないパロディも、とにかくパワーで押して押して、笑って笑って、しかし見終わってみると何も残らない、そのさっぱり感がたまらなかった。
今度の『スパイ・ハード』はといえば、お下劣さは変わらないけれど、どうもパワーにかけ、わっはっはと笑うことはできず、時折にやりとするくらい。どうも白髪でしわ顔のニールセンががんばっても、痛々しさが残るせいだろうか?それとも、監督の腕がいまいちなのだろうか? パロディの元があまりにわかりにくいからだろうか?
ということで、私にはどうも笑えず、いまひとつという感じがしました。そもそも私はレスリー・ニールセンものは『裸の銃…』以外は(これの続編も含めて)あまり面白いと思ったことがない。たぶん感性にフィットしてこないのでしょう。むかしはパロディがわからないから面白くないんで、映画をいっぱい見てパロディの元ねたがわかるようになれば面白いんだろう、と思っていたのですが、今回見てみると、元ネタがわかったところで笑えないネタが笑えないことには変わらないようです。
ということなので、レスリー・ニールセン好きの方には申し訳ありませんが、あまり今後もニールセンものは見ないと思います。好きな方はどれを見ても面白いんだろうと思います。見たことないという方は2・3本見てみれば、好き嫌いがわかるはず。