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ファルコンダウン

2003/6/23
Falcon Down
2000年,アメリカ,95分

監督
フィリップ・ロス
原作
ジョナサン・レイモンド
脚本
ジョン・メイヤー
テリー・ニーシュ
撮影
トッド・バロン
音楽
ダニエル・J・ニールセン
出演
デイル・ミッドキフ
ウィリアム・シャトナー
ジャド・ネルソン
ジェニファー・ルービン
preview
 軍のパイロットのハンクは訓練飛行中に飛行区域を出て、新兵器の開発区域に入ってしまい、相棒のパイロットを失ってしまう。軍務もとかれ、父親とふたりで航空会社をやって3年がたった頃、酒場でCIAだという女に声をかけられ、新兵器を積んだ新型飛行機を盗み出す計画に参加するように説き伏せられるが…
 名のある役者も出ておらず、予算も少ないアメリカC級サスペンス・アクション。物語には必然性がなく、アクションにも迫力がない。
review
 映画のないように関しては言いますまい、という感じだが、プロットのすべてに必然性がないというか、物語が展開していく理由が適当というか、主人公の行動の理由がまったくわからない。とにかく主人公が困難に巻き込まれていくように無理やりに物語を進めていく感じ。きっとこの主人公は相当バカだ。普通だったら、安ホテルの一室で計画を話された時点でおかしいことに気づくはず。
 そのことに絡んでだけれど、この主人公がそこまでバカなのはあまりにアメリカ政府を信用しすぎているからだろう。アメリカは悪いことをしない、兵器を中国に売るのは民間企業のやることだ。アメリカ人は殺しちゃいけないけど、中国人は殺していい。そんな考え方が待った苦難の躊躇もなく表に出てくる。
 アメリカが開発している兵器に親友を殺されたのだからもっと政府に対して反発心をもっていいはずなのに、兵器には憎しみを抱いても、政府がそれを廃棄しようとしているといわれると、それを言ったのが秘密主義の元上官だったとしても信じてしまう。そのあたりのバカ正直な素朴さをこれを見ているアメリカ人たちは受け入れてしまうのだろうか?
 ただの警備員をガンガン殺しているだけのアクションシーンをまるでヒーローであるかのように描いてしまう映像の作り方もひどいものだし、それを特に疑問に思わない主人公もなんだかわからない。映画の前編にわたって挟まれるジャーナリストの謎のビデオテープもあってもなくてもいいようなものだし、主人公とその死んだ親友の妻子の話しも主プロットに何の寄与もしない。うーん、これだけ見所のない映画もかなり珍しい。C級ならC級なりにしょぼさで笑えるとかそういうところがあればよかったんだけれど、それもなく、いかんともしがたい映画でございました。
Database参照
作品名順: 
監督順: 
国別・年順: アメリカ1990~2000

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