デモリションマン
2003/9/29
Demolition Man
1993年,アメリカ,115分
- 監督
- マルコ・ブランビヤ
- 脚本
- フランコ・M・レンコフ
- ロバート・レノウ
- 撮影
- アレックス・トムソン
- 音楽
- エリオット・ゴールデンサール
- 出演
- シルヴェスター・スタローン
- ウェズリー・スナイプス
- サンドラ・ブロック
- ナイジェル・ホーソーン
- デニス・リアリー
1996年、ロサンゼルス、“破壊屋”と呼ばれる刑事のジョン・スパルタンは、ビルに立てこもった凶悪犯サイモン・フェニックスを逮捕したが、その際、30人の人質を死なせてしまう。スパルタンは責任を問われ、フェニックスと同様に、冷凍煙所に入れられてしまった。36年後、仮釈放審問を受けていたフェニックスが逃走犯罪すらなくなってしまった世界の警察たちは彼に太刀打ちできず、スパルタンを解凍し、彼を逮捕させようと考えたが…
スタローン主演のSFアクション超大作だが、じっさいのところあまりに浅い未来のイメージと、まったく詰められていない細部に笑い続けるしかないいわゆる“バカ映画”。
このあまりに浅薄な未来イメージ、いくら大地震があったって、わずか40年の間にこんなにも世の中が変わってしまうとは思えない。しかもそのように世の中が変わっているにもかかわらず、コンピュータの性能は20世紀からちっとも進歩していないとしか思えないような代物でしかない。
まあ、100歩譲って未来については誰も確かなことはいえないんだからいいとしよう。しかし、何万歩譲ってもこの映画の細部のいい加減さは笑わせようと思っているとしか思えない。博物館になんで実弾が飾ってあるんだとか、発掘されたLAの街の水道栓に何でまだ水が通ってるんだとか、とりあえず5分に1回くらいは突っ込みどころがあり、とにかく「笑わしよるなぁ」という感想しか抱けないのがこの映画。
物語なんてのはどうでもよく、最後のクライマックスのアクションシーンなんて、あまりに突っ込みどころ満載過ぎてアクションシーンであることを忘れるほど。何を書こうとしても突込みしかかけなくなってしまうので、もう書くことがありません。“バカ映画”好きの人は是非見てください。“プレジデント・シュワルツネガー・ライブラリー”というネタは今のところ実現しそうにないですが、それも含めて、一部の人には必見のネタ多数です。
ちなみにですが、サンドラ・ブロックがラジー賞にノミネートされていました。いてもいなくてもそんなに関係ない役なので、受賞には至らなかったんだとは思いますが、確かに、すごい大根っぷりを見せています。そこも見所の一つかも。