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トゥー・ウィークス・ノーティス

2003/10/11
Two Week Notice
2002年,アメリカ,101分

監督
マーク・ローレンス
脚本
マーク・ローレンス
撮影
ラズロ・コヴァックス
音楽
ジョン・パウエル
出演
サンドラ・ブロック
ヒュー・グラント
デヴィッド・ヘイグ
アリシア・ウィット
preview
 歴史的建造物の保護や社会奉仕活動に熱心な弁護士のルーシーは生まれ育った町の公民館の取り壊しを阻止するため、その取り壊しの張本人ウェイド社に単身乗り込む。ちょうど顧問弁護士を探していたウェイド社の“顔”ジョージ・ウェイドは彼女の能力を見込んで顧問弁護士になることを打診する。ルーシーはこれを断るが、公民館の存続を交換条件に出されて承知してしまう…
 最近はラブ・コメと言ったらこの人という感じになってきたヒュー・グラントが今回はサンドラ・ブロックをパートナーに演じる正統派ラブ・コメディ。適度な笑いと過剰なほどのロマンティシズム、やっぱこれだね。
review
 まさに王道。ヒュー・グラントはどうしてこんなにラブ・コメなんでしょう。この映画のキャッチ・コピーは“キング・オブ・ラブストーリー”となっていましたが、ヒュー・グラントは“キング・オブ・ラブ・コメディ”ですね。何がいいのかはよくわかりませんが、ラブ・コメディの設定にあまりにぴたりとはまるキャラクターなんでしょうねぇ。もう結構いい年だと思うんですが、いつまでたってもねえ、という感じです。
 さて、この映画はといえば、前半部分のサンドラ・ブロックのキャラクター作りがなかなか巧妙で、しかも不必要なところはばっさりと切るテンポのよさがあります。それによって観客はぐんぐん物語に入っていけるというところに、うまさを感じるのですが、この前半部分でルーシーのお母さんがかなり重要な役割をたしていて、このままだと後半いろいろと難しい存在になるのではと予感させるのですが、いつの間にか登場しなくなり、問題はすっきりと片付いてしまいます。ドラマとしてはどうだかなぁという感じですが、ロマンティックさが売りのおとぎ話ならこれでいい。
 ハリウッド映画得意のテーマのすり替えで、結局うまく行ったのか行かなかったのか、最初に出てきた話は何か解決したのか、などと疑問をあげればいくらでも出てくるわけですが、最初から何か重要なことが解決されたり、大切なことを言っていたりはしないだろうという映画なので、これでいいんだと思います。
 ただただロマンティックなだけの御伽噺であるからこそ浮かんでくる何かもあるだろうし、何もなくたって面白ければいいじゃないかという感じなんです。
 この映画はそういったおとぎ話を見たい時に見るとかなりぴたりと来ると思いますが、そういったものを求めていないとき見ると、とてつもなくつまらない映画に見えてくることでしょう。鼻で笑っておしまい、見たいな。なので、見るときは自分の気分に気をつけて、ロマンティックなおとぎ話もいいかな、というときに見るようにしましょう。そういうときならば、ヒュー・グラントのラブ・コメディに外れなし。ですから。
Database参照
作品名順: 
監督順: 
国別・年順: アメリカ2001年以降

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