ホーキーのおくりもの
2007/12/6
The Skeleton Key
2005年,アメリカ,104分
- 監督
- バリー・タブ
- 撮影
- ダニエル・モダー
- 音楽
- エリック・コルヴィン
- 出演
- ジョーイ・ローレン・アダムス
- ジャイコブ・フィッシャー
- エマ・ロバーツ
- バリー・タブ
- ジュリア・ロバーツ
- ブルース・ウィリス
テキサスで牧場を営むハリーのところに子牛が生まれる。世話を任された息子のバディと娘のシスタはその子牛にホーキーと名をつけ、友達のエドガーと一生懸命世話をする。すぐに大きくなったホーキーとバディは牛の品評会でチャンピオンになるべく地区予選に出場するが…
俳優のバリー・タブが初監督したファミリー映画。ジュリア・ロバーツとブルース・ウィリスがゲスト出演している。
父親をなくした母子が営む小さな牧場で生まれた子牛をチャンピオン牛にしようとする。ライバルの金持ちの牧場主の妨害にもめげず、地区予選はなんとか2位で突破、しかしお金もなく州大会への準備はなかなかすすまない。しかし、周りの人たちの暖かい支えもあって何とか大会出場を果たす。
とまあ、そんな話で話としてはたいしたことはない。牛の品評会に絡んで陰謀やらなにやらがあるのかと思わせもするが、そのようなこともそれほどない。この映画はとにかくほのぼのしていて、いかにもファミリー向け映画という感じだ。舞台はテキサスで、今でもカウボーイが闊歩しているという感じ。舞台は現代だが、牧歌的でノスタルジーを感じさせるようなつくりになっている。
見所はというと… 特にないが、子供たちのかわいさが見所といえば見所だろうか。バディとシスタのほほえましい行動を暖かく見つめる周りの人たち。特になぜかチアリーダーの格好をして大会へと行くシスタは周囲を巻き込み、バディへの応援を繰り広げたりする。トラックに忍び込んで一緒に大会に言ってしまうバディの親友エドガーもブラスバンドの衣装のまま過ごし、かいわさを振りまく。妹のシスタを演じたエマ・ロバーツはジュリア・ロバーツの姪で子役から“Unfabulous”というドラマシリーズで人気を得、最近ではティーンズの役者として活躍を始めている。
それでジュリア・ロバーツがゲスト出演したのだろうけれど、特に映画に何かをプラスしているというわけでもない。ブルース・ウィリスもたまにはいい人を演じるかという感じで出演しているようで毒にも薬にもならない人物だ。ただ、このブルース・ウィリスの出演シーンは単調な映画に少しアクセントを加える役にはたっている。
というわけで、子供が主役のファミリー映画。バディの冒険物語として子供が見てももちろん楽しめるが、子供を持つ親もほほえましい子供たちを見て楽しいのではないかと思う。ー・タブはこの作品で監督デビュー、来年には2作目の監督作品を公開予定だという。なんだかそんな映画だが、ほのぼのとして、見ていて気分はいい。クリスマスなんかにはいいかもしれませんね。