2 days トゥー・デイズ
2009/2/13
2 Days in the Valley
1996年,アメリカ,104分
- 監督
- ジョン・ハーツフェルド
- 脚本
- ジョン・ハーツフェルド
- 撮影
- オリヴァー・ウッド
- 音楽
- アンソニー・マリネリ
- 出演
- ジェームズ・スペイダー
- ダニー・アイエロ
- エリック・ストルツ
- ジェフ・ダニエルズ
- テリー・ハッチャー
- マーシャ・メイソン
- シャーリズ・セロン
- グレン・へドリー
ロサンゼルスのヴァレーというところで、ふたりの殺し屋がロイという男を殺しに行く。リーダー格の男はそのあと相棒を撃ち、別の車で女と逃げるが、その相棒はその場から逃げおおせる。一方、映画監督のテディは金欠でアパートを出ることになり、犬と一緒に墓地へと出かける…
一つの事件から交錯する人々をコミカルに描いたサスペンス・コメディ。地味ながら豪華なキャストで、シャーリーズ・セロンのデビュー作。
同じ場所で起きる一見無関係に見える複数の事件や出来事、それらが偶然から重なり合って思わぬ展開を見せていく。よくあると言ってしまえばそれまでだが、うまく行けば意外性も生み面白くなりうる作り方だ。
中心になるのはロイという男の殺人事件、その殺しに関わったのは二人の殺し屋だがリーダー格の男のほうがうだつの上がらない殺し屋ダズモを撃ち、車も爆破する。そして、そこに迎えに来た女は殺しの現場で殺されたことになっていた女だった。
その他には突然の腎臓結石の痛みにもんどりうち、ゲイに助けられて病院に運ばれた金持ちの男アランとその秘書のスーザン、お金がなくてアパートを出ざるを得なくなり、自殺しようと考えたが飼っている犬をどうしようかと悩む映画監督、アランの姉のオードリー、売春捜査課のふたりの刑事、ロイのもと妻で殺された場面に居合わせたベッキーなどが登場する。
全体的には可もなく不可もなくといったところ。特別意外な展開があったり、すごく面白いキャラクターが出てくるわけではないが、そりゃないよという興ざめの展開もなければ、どうしようもない奴も出てこない。
登場人物が多すぎて一人一人のエピソードが薄まってしまったのが全体的な印象も希薄にしてしまう原因になってしまったのだと思うが、まあ気楽に見るような作品だからそれでもあまり問題はないといえばない。最後もさもあり何という展開である意味では安心感のある作品ということができるかもしれない。
ダニー・アイエロはじめ渋い役者がいい味を出し、これがデビュー作となるシャーリーズ・セロンひとりだけがなんだか派手に動き回っている感じだ。デビュー作ということでヌードシーンがあるというのが注目点といえば注目点か?