噂のモーガン夫妻





2010/9/29
Did You Hear About The Morgans
2009年,アメリカ,103分
- 監督
- マーク・ローレンス
- 脚本
- マーク・ローレンス
- 撮影
- フロリアン・バルハウス
- 音楽
- セオドア・シャピロ
- 出演
- ヒュー・グラント
- サラ・ジェシカ・パーカー
- サム・エリオット
- メアリー・スティーンバージェン
- エリアベス・モス
- マイケル・ケリー

別居中の弁護士のポールと不動産会社を経営するメリル、ポールは別居を解消しようと躍起で、ようやく食事を共にすることができたが、その帰り道に殺人事件を目撃してしまう。殺し屋に正体がばれ、狙われることになったモーガン夫妻は証人保護プログラムのため、ど田舎で二人で過ごすことに…
『セックス・アンド・ザ・シティ』のサラ・ジェシカ・パーカーがヒュー・グラントと競演した大人のラブコメ。

推しも推されぬラブコメの帝王ヒュー・グラントが『セックス・アンド・ザ・シティ』でのりに乗ってるサラ・ジェシカ・パーカーと共演ということでとりあえず話題十分、もちろん実力も十分なので安心してみることができるという感じだ。
話としては離婚の危機にある金持ちの夫婦が田舎生活を余儀なくされて、そこでお互いを見直して行くという話。まあ、ラブコメなので話の筋なんてのは大体そんなもんで、面白いとかつまらないとか言うことはあまりない。
この映画の特長はというと、主人公のふたりがすごくいい人だということだ。NYでともに成功した夫婦だから、性格が悪かったり金持ちなことを鼻にかけていたり、いやな奴なのかと思いきやふたりともすごくいい人。確かにNY育ちで田舎をバカにしているところはあるけれど、根は素直で誠実な人たちなのだ。特にサラ・ジェシカ・パーカー演じるメリルはニューヨーカーでベジタリアンで社長でなんていうキャラクターなのに、田舎のものに素直に驚き、喜び、楽しむ、ある意味「乙女」なのだ。
そんな風に、妙にひねることない素直なキャラクターにしたのがこの映画が成功したカギではないか。
ラブコメなんてのはいろいろなパターンが出尽くしてしまって、どの映画もあの手この手を繰り出して観るものの気を引こうとする。それは成功することもあるが、たぶん失敗することのほうが多い。この作品はそんなあの手この手を使わずに、出演者の魅力だけで勝負したのが当たったというところだろう。
ということで、まあラブコメはこういう気楽に観れるのがいいよね、といういつもどおりの感想です。