チャップリンの勇敢
2007/8/12
Easy Street
1917年,アメリカ,29分
- 監督
- チャールズ・チャップリン
- 脚本
- チャールズ・チャップリン
- 撮影
- ローランド・トザロー
- 出演
- チャールズ・チャップリン
- エドナ・パーヴィアンス
- エリック・キャンベル
text
浮浪者のチャーリーはふらりと教会に入る。そこで美しいピアノ奏者に惚れてしまった彼は、警察署で警察官募集の張り紙を見て、警察官になることにする。街では一人の大男が我が物顔に振舞っており、チャーリーも彼におびえるが、最後には彼を捕まえヒーローになる…
基本的にドタバタ劇で構成された作品で、チャップリンと悪漢役のエリック・キャンベルの掛け合いで笑わせる。警察官役というのは珍しいが、警察官でもぶかぶかのズボンにドタ靴というスタイルは変わらない。そして終盤は追いかけっこに終始し、初期のチャップリンらしい作品といえる。
この作品は1917年の4本のうち最初にとられた作品であり、この年の3本目に当たる『移民』、翌年の『犬の生活』、そして21年の『キッド』へと続く人情喜劇作家としてのチャップリンの側面はまだ見えてこない。
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