玻璃樽
Gorgeous
1999年,香港,121分
監督:ヴィンセント・コク
脚本:ヴィンセント・コク、アイヴィ・ホー
撮影:チェン・マン・ポー
音楽:デニー・ウォン
出演:ジャッキー・チェン、スー・チー、トニー・レオン、リッチー・レン
台湾の島に住む少女プウ、イルカと仲良しの夢見る少女はボーイ・フレンドにプロポーズされる。そのプロポーズに悩む彼女は海辺で手紙の入ったビンを拾う。そこにはアルバートという男の名前で愛のメッセージが書かれていた。プウはそのメッセージを頼りに香港へと向かった。
ジャッキー・チェン製作のアクション・ラブ・コメディ。スー・チーにトニー・レオンといういまをときめく役者陣を使ったが、かなりB級テイスト。しかし、B級映画としては相当なもの。
ここまでプロットのつかめない映画も珍しい。ひとつひとつのエピソードの間に全く必然的なつながりがない。アランは一体なにがしたかったのか? というくらいいる理由のわからないキャラクターなのに、どうしてあそこまでアクションシーンを引っ張るのか?(それはジャッキーだから)、結局ラブ・ストーリーなのかこれは? あー、何のことやら。
という疑問は致し方ないところですが、そんなことはおいておいて、かなり笑える映画であります。まず最初のイルカからしてわけがわからない。あのイルカの余りに不自然な動きは何なのか? そして明らかにアフレコで人間の声にしか聞こえないイルカの鳴き声は何なのか? という些細なことから始まって、どうして警官はいきなり人形なのか?(「裸足のピクニック」を思い出す) 感動を狙った(と思う)シーンの3方向アップつなぎはやっていいのか?
ああ爆笑。ジャッキーはきっと狙ってはやっていないので、真面目にやった結果がこうなのだろうと考えることもできますが、もしかしたら監督がジャッキーにばれないようにB級爆笑映画に仕立て上げたのかもしれない。そうだとしたらこの監督はすごいかもしれない。水野晴夫と組ませたい。
ということでこの監督についてちょっと調べたところ、監督は2作目で、前作は「008(ゼロゼロパー)皇帝ミッション」という明らかなB級コメディな題名の映画。見たことはありませんが、面白いのかもしれない。
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