アメイジング・スパイダーマン

 幼い時に両親が失踪し、伯父夫婦に育てられた高校生のピーター・パーカー。ある日、父のカバンを見つけたパーカーは失踪前に父と研究をしていたコナーズ博士のインターン研修に潜り込むが、そこで研究用の蜘蛛に噛まれてしまう。蜘蛛に噛まれたピーターは超人的な能力を身につける…
マーベルの人気コミックを3D映像で再映画化。主演は「ソーシャル・ネットワーク」のアンドリュー・ガーフィールド、監督は「(500)日のサマー」のマーク・ウェブ。

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アヴェンジャーズ

 シールドの秘密施設で四次元キューブの研究中、アスガルドの神ロキが現れ研究員を操って四次元キューブが奪われてしまう。この危機にシールズの長官ニック・フューリーはアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ハルクといったスーパーヒーローを招集、ロキを囚え四次元キューブを取り戻そうと試みるが…
マーベル・コミックのヒーローたちを集めたドリームチーム「アベンジャーズ」を実写映画化。実際にこれまで単独作品として公開された『アイアンマン』『キャプテン・アメリカ』『マイティ・ソー』のキャストが結集した。

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X-MEN:ファースト・ジェネレーション

 第二次大戦中のポーランド、ユダヤ人の少年エリックは金属を操る特集能力を持ち、それをナチスの将校セバスチャンに利用されてしまう。60年代、アルゼンチンに亡命したセバスチャンは特殊能力を持つものを集めて第三次世界大戦を起こそうと目論んでいた。一方、突然変異を研究するテレパスのチャールズ・エグゼビアはセバスチャンを阻止するためCIAに協力を求められる…
X-MENの面々をまとめるプロフェッサーXと宿敵マグニートの若き日にスポットを当てたスピンオフ作品。監督は『キック・アス』のマシュー・ヴォーン。

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X-MEN

X-men
2000年,アメリカ,104分
監督:ブライアン・シンガー
脚本:クリストファー・マッカリー、ジョス・ウェドン
撮影:トム・シーゲル
音楽:マイケル・ケイメン
出演:パトリック・スチュワート、イアン・マッケラン、ファムケ・ヤンセン、ジェームズ・マースデン、アンナ・パキン

 第2次大戦中のポーランド、鉄の門を念力で曲げるユダヤ人少年がいた。時は下って、世界中に相当の数のミュータントが存在するようになった世の中、アメリカ上院は、ミュータントの脅威を払拭すべく、ミュータントの登録制度を法制化しようとしていた…
 アメリカの大人気コミックの映画化。もともとのコミックが面白いので、見応えは十分。CGもかなりの頑張り。子供の心で見てあげましょう。

 なんだか、世間的には賛否両論、しかし否の方が多いかな、というくらいの評判ですが、こいつはいいよ。何にも考えていなくて。本当のところ、人種差別がどうとかいう話なんだろうけれど、そんなことはどうでもよく、ただただ闘うミュータント。それがいい。そのほうが逆にその背景にある問題もふっと心にとどまることもあるような気もする。
 何かがすごいというわけでもないけれど、設定としてなんでもありという状況は逆に映画として作りにくい。全知全能の神がいたら、すべては解決してしまって映画として面白くないわけです。だからミュータントも何でもできたら困るので、設定としてそういうスーパーマンなミュータントは出てこない。みんな何か一点だけにすぐれている。そのあたりの設定勝ちというところでしょう。まあ、これはコミックでの蓄積がものを言ったというところですが、それをうまく映画に載せたブライアン・シンガーの腕前もなかなかかも。
 ということで、何はともあれ次が見たい。絶対に2ができると思いますが公開されたら見に行くでしょう。きっと、次のほうが面白そうだし… と思ってしまうのはなぜなのか?

 それにしてもやはり、アメリカのコミックもので、子供とか若者向けに作られているこういう作品はちょっとちゃちい。ミュータントの設定事態はいいんだけれど、全体的なつじつまとか、心理的な動きとか、そういったものがあまりに単純で、世界を単純に割り切りすぎている気がしてしまう。子供には複雑な心理の動きなんか和歌欄だろうという発想で作っているのだろうけれど、ひねた見方をする大人より、むしろ子供にこそ複雑なものを見せなきゃいけないと私は思います。できれば、複雑に作られているんだけれど、単純に見えるもの。そのようなものがいいと思います。

 で、2はやはりできていて、まだ見に行っていませんが、映画館に行くほどではないような気もしてきました。2本立てになったら見に行こうかな…

バットマン

Batman
1989年,アメリカ,127分
監督:ティム・バートン
原作:ボブ・ケイン
脚本:サム・ハム、ウォーレン・スカーレン
撮影:ロジャー・プラット
音楽:ダニー・エルフマン
出演:マイケル・キートン、ジャック・ニコルソン、キム・ベイシンガー、ジャック・パランス

 罪を犯したものを罰する正義の味方バットマン。その正体は謎のままだが、そんなバットマンにライバルが現れた。
 有名なアメリカンコミック「バットマン」2度目の映画化。ティム・バートン監督、マイケル・キートンがバットマン、ジャック・ニコルソンがジョーカーと役者はそろったという感じだが、バートン作品としてもいまいち、バットマンとしてもいまいちという作品になってしまった観がある。

 ティム・バートンらしく、全体的に暗いトーンで展開されているところは好感が持てるが、そこはバットマン、正義の味方のお話なのだから、しゃきしゃきとしていないとやはり苦しい。だから娯楽作品バットマンとしても弱いし、バートン色も薄められてしまう。
 バートンとしては、「ビートルジュース」と「シザーハンズ」という2つの代表作の間に撮った作品で、力を抜いたというわけではないだろうが、どうも商業主義的なものに引っ張られてしまったんじゃないかという勘繰りをしてしまう。とことんバートン色を出したらそれはそれで面白い映画になったのかもしれないが、バットマンファンには反感を買うかもしれない。それなりにヒットしたのだから、ある意味では成功なのかもしれないが、純粋に映画としてはなんともという感じがしてしまう、なんとなくバブリーな感じのする映画でした。