LIGHT UP NIPPON ~日本を照らした、奇跡の花火~

 東日本大震災の影響で東京湾花火大会が中止になることを知った高田佳岳はその花火はどうなってしまうのか花火会社に問い合わせ、その花火を使って東北で花火大会ができないかと考える。4月に早くも被災地に赴き、現地の人たちに花火大会について意見を聞くが、その反応は冷ややかなものだった。それでも高田は諦めず、東京での体制を整え、5月に再び被災地に向かう。
2011年8月11日に初めて開催された「Ligh up Nippon」花火大会の開催までを追ったドキュメンタリー。素晴らしい活動だが映画としては?

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 東日本大震災の発生から2週間後、映画監督の森達也、映像ジャーナリストの綿井健陽、映画監督の松林要樹、映画プロデューサーの安岡卓治の4人は1台の車で福島に向かった。何をすればいいのかわからない中、とにかく現地に行ってその目で観て映像に記録する、ただそれだけのためにはじめた旅。福島から宮城、岩手へと旅を続けた彼らは自らを省みるためこれを公開することを選ぶ。
未曾有の災害を前にマスメディアのあり方を自ら問い直した問題作。観る者にも「その時」を問いかける。

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槌音

 2011年3月11日に起きた東日本大震災、大槌町出身の大久保さんは震災後に大槌町に入り、街の惨状を撮影する。その映像と、過去の地元の祭やホームビデオの映像を組み合わせた作品。
震災前と震災後がオーバーラップすることでこの震災がどのようなものであったかを浮かび上がらせる。

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大津波のあとに

大津波のあとに

 2011年3月11日に起きた東日本大震災、東京に暮らす森元さんはその10日後、被災地に向かって出発する。23日の仙台の荒浜地区の映像で映画は始まり、そこから北へと移動してゆく。津波の破壊の跡を映し、被災者の声を聞き、小学校の卒業式を撮影し、たくさんの子供たちが亡くなった小学校に行く…
震災から2週間後の被災地を撮影した貴重な映像を一貫して一人称で撮り続けたドキュメンタリー。心してみるべし。

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がんばっぺフラガール!

がんばっぺ フラガール!

 2011年3月11日に起きた東日本大震災、福島県いわき市にあるスパリゾートハワイアンズも建物に被害を受け、営業停止を余儀なくされた。地元出身者が大部分を占めるフラガールたちも被災者となってしまったが、1ヶ月後、再会に向けて全国キャラバンをはじめることに。同時にハワイアンズでは被害の少なかった宿泊施設に被災者の受け入れを行なっていた。
被災したスパリゾートハワイアンズが部分再開する10月1日までの約半年を追ったドキュメンタリー。本当に福島の人たちの想いが詰まった作品。

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ギリギリの女たち

 古ぼけ、ガランとした家にやってきたひとりの女、実はそこは気仙沼市にある実家で、はからずも同じ日に3姉妹がやってきて15年ぶりの再開を果たす。しかし、長女はいきなり眠りこけ、次女と三女は長女を心配しながらなんとか過ごし始めるが、15年の空白はあまりに重かった…
小林政広監督が3.11後に居宅を持つ気仙沼市高桑町を舞台に描いたドラマ。

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