大三元
Tri-star
1996年,香港,107分
監督:ツイ・ハーク
脚本:ツイ・ハーク、チェン・チュンタイ
撮影:アーサー・ウォン、クリストファー・ドイル
音楽:クラレンス・ホイ
出演:レスリー・チャン、アニタ・ユン、ラウ・チンワン

 結婚式を執り行う神父のツォン。しかし、その新婦は3ヶ月前恋人に借金を背負わされて借金取りに追われ、たまたまツォンの教会に逃げ込んできた売春婦のバイ。物語は、ツォンとバイ、それに売春組織と間抜けな刑事、ツォンの従妹が絡んで展開される。
 ジャンルとすると、コメディなのか、ラブ・ストーリーなのか、判別つきがたいところですが、多分コメディ。

 昨日の「食神」と同じ香港、同じ製作年。どうしても見劣りしてしまうのは、この映画のテンポのなさ。映画の流れとしてはスムーズに進んでいるようだけれど、コメディとしては笑いを誘うネタの間隔があきすぎていて、コメディを見ているのか普通のラブストーリーを見ているのか分からなくなってしまうほど。ラブストーリーとしてはお粗末すぎるので、ラブコメなのでしょう。
 面白かったところを思い出すと、神父さんが40年前に着ていた衣装。あとは、ひげの刑事周辺は結構面白かった気がするんですが、あの刑事の立場というか位置づけがいまひとつ判然としないので、なかなかすっきりとは笑えずじまい。あとは、従妹ももう少し頑張れば面白くなりそうなのに、あまり生かされずに終わってしまう感じ。ああ、カメラやさんのところは結構面白かったですね。かなりベタな感じのネタ使いがよかった。
 うーん、という感じでしたが、笑いのつぼというのはかなり人によって違うものなので、難しいところです。でも、コメディとかお笑いを見て、どこが面白かった、面白くなかったと人と話すのは楽しいもの。わたしのコメントを見て「えー、センスないなあ」と思うのももちろん自由なのです。そんなことを思うので、私はつまらないと人に言われたコメディもついつい見てしまう。たいがいは面白くないですが、たまに掘り出し物があったりします。めげずに頑張ります。コメディ通への道は険しいのです。

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