食神(Shi Shen)
The God of Cookery
1996年,香港,92分
監督:リー・リクチー、チャウ・シンチー
脚本:チャウ・シンチー、K・C・ツァン、ロー・マンサン
音楽:クラレンス・ホイ
出演:チャウ・シンチー、ヴィンセント・コク、カレン・モク、ン・マンタ
香港で「食神」と呼ばれる周はテレビ番組でも人気者、たくさんの店をチェーン展開して優雅な生活を送っていたが、新しい店の開店の日、ライバルの計略によってその地位から転落させられてしまう。
香港のコメディスター、チャウ・シンチーの監督・主演作、なんともいえない独特のセンスのネタの連発に笑わずに入られない。
笑いのセンスはとても好き。豊富なベタネタ(女子高生とか)とか、少林寺の十八鉄人(繰り返しは笑いの基本)とか、かなり笑いの壺をついてきます。カレン・モクの不細工さも相当すごい。
しかし、香港のコメディを見ていつも思うのは物語の単純さ。大体最初の10分で最後までの展開が大体見通せてしまうところ。この作品も(少林寺以外は)読める展開になってしまいました。もっとプロットの魅力で引き込んで行くと、ネタも生きてくると思うのですが… それと、オチの弱さも気になるところです。個人的にコメディ映画の観後感の半分は落ちの強さで決まると思っているので、こう分かりやすく終わってしまうと、なんだか物足りない気がします。そしてエンドロールのNG集もどうだかねという感じ。これだけあいだのネタが面白いと、オチにも期待してしまうのが人情というもの。
と、なんだかおしい気がするコメディですが、他の作品も見てみようかなと思うくらいに笑いのセンスは体にフィット。本人の監督・脚本じゃない方が面白いのかな… などと思ってしまいます。どうなんだろう。
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