テッド
友だちのいない少年がクリスマスプレゼントにクマのぬいぐるみをもらい、少年の願いが通じてそのぬいぐるみがしゃべるようになる。一般的なファンタジーならその少年はそのことを隠し、自分だけの友だちとして過ごしそうなものだが、この映画ではそのことは公表され、ぬいぐるみのテッドは人気を博しセレブになってします。そしてそれから20年後…
クマのぬいぐるみがマリファナをやり、シモネタを連発するという設定でもう笑える。セス・マクファーレンはこの作品が初監督作品だというのだからかなりの曲者だ。コメディというのはなんといっても意外性とかギャップというものが重要で、この作品はアイデアひとつでその重要なポイントを簡単にクリアしてしまう。
あとは、バカバカしいコメディに、主人公のジョン・ベネットの成長物語というスパイスを効かせれば出来上がり。大人になれない男というのもこういうコメディ映画では鉄板の主人公だ。