1999年,日本,90分
監督:湯山邦彦
原案:田尻智
脚本:首藤剛志
作画監督:一石小百合
音楽:宮崎慎二、たなかひろかず
出演:松本梨香、大谷育江、飯塚雅弓、山寺宏一、鹿賀丈史

 ポケモンの映画版第二弾。今回は、南の島を舞台に守り神のポケモンを捕獲する悪役(声は鹿賀丈史)とサトシたちが戦うというもの。舞台となる島の言い伝えが物語りの鍵となる。
 これが公開されていた去年の夏、イラン映画祭に行くためキネカ大森に行ったところ、親子連れの集団が。「お、キアロスタミは子供にも大人気か!?そんなわけねーな」と思っていたら、スクリーンのひとつでポケモンをやっていました。そのとき改めてポケモン人気を実感したわけですが、この映画、かなり作りがうまくて、いわゆる「子供のアニメ」とはいいきれないものを感じました。
 しかし逆に、いつものポケモンたちの活躍度が低く、「ポケモン」としてはいまいちのような気もしました。 

 冒頭で悪役が乗っているマシンがCGというところでいきなり度肝を抜かれましたが、ほかにはかなり音響に凝っている(音源がいい)、キャラクター設定がしっかりしている。など決して子供のものとはいえないできでした。
 いわゆる「子供のアニメ」(ポケもんとかドラえもんとか東映マンガ祭りとか)と「大人にも向けたアニメ」(宮崎駿とか大友克洋とか)の差が小さくなっているということでしょうか。しかし、この映画は宮崎駿っぽさも目に付き気になりました(たとえば、ラストのエンドロールはまさに「ナウシカ」)。
 日本のアニメ(中でもヒットするもの)は少なからず「ナウシカ」か「アキラ」の影響を受けているような気がしますが、これもその一例でした。 

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