Twelve Monkeys
1995年,アメリカ,130分
監督:テリー・ギリアム
脚本:デヴィッド・ピープルズ、ジャネット・ピープルズ
撮影:ロジャー・プラット
音楽:ポール・バックマスター
出演:ブルース・ウィリス、マデリーン・ストー、ブラッド・ピット、クリストファー・プラマー

 2035年、1996年に発生した謎のウィルスによって地球の人口は1パーセントにまで減少し、地上に人は住めなくなっていた。科学者たちはそのウィルスの発生に関係すると思われる「12モンキース」について調べるため、囚人のジェームズ(ブルース・ウィリス)を過去へと送り出すだが、彼が着いたのは1990年だった。ジェームズはそこで精神異常者と見なされ、病院送りになるが、そこで謎の男ジェフリー(ブラッド・ピット)と出会う。
 さすがテリー・ギリアムと思わせる映像、ディテイルの凝りようが素晴らしい。この映画でもうひとつ素晴らしいのはブラッド・ピット。見た後に残るのは「これはブラッド・ピットの映画だった」というイメージかもしれない。 

 ストーリー自体にそれほど新しさはなく、タイムトリップものと終末論ものをうまくミックスしたという感じ。この映画の展開にハリを持たせているのはなんといっても2035年の世界だろう。まさにテリー・ギリアムが好き放題やっという感じの世界像が圧巻。くり返しでてくるのがうれしい。ただ、少し話の展開がゆっくり過ぎる感じもする。物語が展開してゆく中で次の細かい展開がかなり読めてしまうので、「早く進めよ」という気分になる。
 あとはブラッド・ピット。それほど出演している時間は多くないはずなのに、その存在感は他を圧倒。ブルース・ウィリスも決して悪い演技をしているわけではないのだけれど、ブラッド・ピットの本物さ加減にはかなわないだろう。顔の表情、特に目の動きが本当におかしい。 

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