Entrapment
1999年,アメリカ,113分
監督:ジョン・アミエル
脚本:ロン・バス、ウィリアム・ブロイルズ
撮影:フィル・メヒュー
音楽:クリストファー・ヤング
出演:ショーン・コネリー、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ヴィング・レームズ、ウィル・パットン

 1999年12月、ニューヨークの高層ビルのある部屋からレンブラントを盗み出した泥棒。保険会社の女性調査員ジンはそれが有名な美術品泥棒マックの仕業であると分析した。そしてジンはマックを罠にはめるべく、上司を説得しロンドンへ向かった。
 早い展開でどんでん返しの連続という典型的なハリウッド映画。ちょっとストーリー展開が強引な気はするが、スリルを味あわせる推理ものとしてはなかなかの出来。予想通り気楽に見られる作品でした。

 ニューヨークの空撮から入って、まずはセリフなしの泥棒シーン、うーんハリウッド映画が始まるぞ! というわかりやすい始まり方。しかし、最初のシーンで泥棒の顔を見せないところがなんかくさい、と思ったらやっぱり複線。複線に複線を重ね、どんでん返しにどんでん返し。こういう複雑な推理ものは好きだな。次の展開次の展開を読む楽しみがあって。
 そういうことなので、ストーリー以外の部分はその展開をじゃまさえしなければ許せてしまうというところがある。それに、展開が早いからちょっと「え?」と疑問に思うところがあっても、見ているうちに忘れてしまう。だから、黄金のマスクを取りに行くときに、行きは2分かかったのに、帰りは何で30秒で来れるんだとか、そんなことを気にしてはいけない。次の展開を予想しながら「やっぱりね」とか「そう来たか」とか「なるほどね」とか言っていればそれでいいんだと思う。

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