The Waterboy
1998年,アメリカ,89分
監督:フランク・コラチ
脚本:ティム・ハーリヒー、アダム・サンドラー
撮影:スティーヴン・バーンスタイン
音楽:アラン・バスクァ
出演:アダム・サンドラー、キャシー・ベイツ、ヘンリー・ウィンクラー、フェアルーザ・バーク

 少々とろい31歳のボビーはママと2人ルイジアナ州の山奥に住んでいた。そんなボビーはみんなにいじめられながらもフットボールチームの給水係を懸命に努めていたが、コーチの怒りに触れてついにクビ。給水係を愛する彼は新しいチームを探してまわり、おんぼろチームに入り込むが…
 人気コメディアンのアダム・サンドラーが脚本に製作総指揮まで勤めた脳天気コメディ。ラジー賞常連のサンドラーはこの映画でも見事ワースト主演男優賞にノミネート。

 笑える人と笑えない人がいるでしょう。アダム・サンドラーの笑いはいつもそう。でも私は好きですこういうの。今回は共演にキャシー・ベイツを向かえてパワーアップ。親子のからみが最高でしょう。プロットもよめよめ、つくりも安っぽく、映画としてはガタガタですが、笑えればすべてよし。そしてうかうかしていると感動すらしてしまうかもしれない。
 これはドリフト同じ、新喜劇と同じ、子供の読む絵本と同じ、結末が分かり、筋がわかり、その安心感があるから安心してみることができる。そこにたまに入れ込まれた意外性が笑いのつぼにはいります。
 ナンバー1ギャグをあげるなら、キャシー・ベイツが1人で卓球のラケットで遊んでいたところかな。あとは、わけのわからない言葉をしゃべるコーチ。ナンバー1じゃなくなっちまった。まあいいや。
 多分アメリカなんかだと差別的表現なんかの問題で、PG12くらいになるんだろうけれど、これくらいの差別的表現はむしろ教育的なんじゃないかと真面目なことも考えたりします。むしろ差別を逆手にとって笑いにすることで、差別する側を笑うみたいな意味にも取れるんじゃないかしら。アダム・サンドラーがどう考えているかはわからないけど。これを見て笑えないような偏狭な大人にはなるな! と言いたいです。

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