True Confession 
1981年,アメリカ,107分
監督:ウール・グロスバード
原作:J・G・ダン、ジョージ・ディディオン
脚本:ジョン・グレゴリ―・ダン
撮影:オーウェン・ロイズマン
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
出演:ロバート・デ・ニーロ、ロバート・デュバル、チャールズ・ダーニング、バージェス・メレディス、エド・フランダース

 神父と刑事という兄弟が、年老いてから昔の思い出を回想する映画。二人がともにかかわりあった殺人事件から二人の運命は思わぬ方向に転がっていくことに。
 兄弟の心理的な葛藤を描いた心理サスペンス。言葉にならない心理を表現する名優二人の演技はさすが。 

 言葉のない「間」を使って緊張感を保ち、観衆を物語りに引き込んで行く方法は秀逸だが、名優二人の演技なくしては成功しなかったかもしれない。物語としては特に目新しいものもなく、警察や教会の腐敗というのもありがちな題材ではある。
 やはり、デ・ニーロとデュバルの演技ということに話は収斂してしまうが、二人の神や兄や弟や教会の利益や腐敗やさまざまなものに対する心理の揺れ動きもうまく表現されているという点がすばらしかった。

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