Central do Brasil
1998年,ブラジル,111分
監督:ヴァルテル・サレス
脚本:ホアン・エマヌエル・カルネイロ、マルコス・ベルンステイン
撮影:ヴァルテル・カルヴァロ
音楽:アントニオ・ピント、ジャック・モレレンバウム
出演:フェルナンダ・モンテネグロ、マリリア・ペーラ、ヴィニシウス・デ・オリヴェイラ、ソイア・ライラ
ブラジル、リオデジャネイロのセントラル駅で代書屋をするドーラのもとに、ある日行方知れずの父親に手紙を書こうとする親子がやってくる。しかし、その直後、その母親が事故で死んでしまい、少年はドーラを頼ってくる。
ブラジル版「グロリア」とでも言うような雰囲気をもつフェルナンダ・モンテネグロがとてもの味があっていい。
ゴールデングローブ賞外国語映画賞受賞
ブラジル映画というとなかなかなじみが薄いものですが、1960年代に作品を撮ったグラウベル・ローシャやネルソン・ペレイラ・ドス・サントスらの映画は<ラテンアメリカの新しい映画>の波の先駆的なもので、フランスの「ヌーヴェル・バーグ」と呼応する形で新しい映画の形を築こうとするものでした。現代では、ハリウッドに進出した映画監督エクトル・バベンコがかろうじて知られているというところでしょうか。
レヴューではなく、ただのブラジル映画の紹介になってしまいましたが、この映画は、そのようなブラジル映画の歴史を背景に新たなブラジル映画の地平(国際的な意味での)を開くものとして評価できるのではないかということです。
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