Je T’Aime Moi Non Plus
1975年,フランス,90分
監督:セルジュ・ゲンスブール
脚本:セルジュ・ゲンスブール
撮影:ウィリー・クラン、ヤン・ル・マッソン
音楽:セルジュ・ゲンスブール
出演:ジェーン・バーキン、ジョー・ダレッサンドロ、ユーグ・ケステル、ジェラール・ドパルデュー、ミシェル・ブラン
ごみ処理車で働くゲイのカップルと、食堂で働く一人の女。ちょっと変わった三角関係を描いた恋愛映画。セルジュ・ゲンスブールの独自の世界観が堪能できる作品。
繰り返される音楽、工夫されたフレームの切り方と、何か新しいものを生み出そうとしていると雰囲気は感じられるし、フランス映画としては非常に不思議な空気をもった映画だが、少し流れが平坦すぎるという感じがした。もう少し各キャラクターに深みを持たせたい。
フレームのきり方は非常に美しく、芸術的なセンスは感じられる。ふたりの背中越しのごみ集積場、洗面台の下にうずくまる全裸のジェーン・バーキン、などなど。思い切って人をフレームで切ってしまうところが美しさを作り出しているのだろう。
音楽も、さすがに、耳に残るいい曲という気はする。
問題はやはり脚本か。
でも、映像と音楽がよければ、映画なんて楽しめるものなので、特に文句はありません。
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