Three Men and a Baby
1987年,アメリカ,103分
監督:レナード・ニモイ
原作:コリーヌ・セロー
脚本:ジェームズ・オア、ジム・クルークシャンク
撮影:アダム・グリーンバーグ
音楽:マーヴィン・ハムリッシュ
出演:トム・セレック、スティーヴ・グッテンバーグ、テッド・ダンソン、ナンシー・トラヴィス、セレステ・ホルム
フランスで大ヒットした「赤ちゃんに乾杯!」をハリウッドでリメイク。共同生活をしていた三人の独身男の家の前にある日赤ん坊が置き去りに。誰の子供なのかもわからないまま、三人は手探りで子育てをするはめに…
スター・トレックシリーズのミスター・スポックとして有名なレナード・ニモイのスター・トレックシリーズ以外では初の監督作品。ハリウッド得意の、ホロリと感動させるコメディなんて、見た目からは想像つかない映画を撮るものだ。
映画の出来としては、シナリオがよくできているので、何も考えることなく楽しめる。10数年前の新鮮さはなくなったが、古さを感じさせることはない。ただ、全体的な浮かれた雰囲気が80年代を感じさせる。
フランス映画をリメイクした上、続編まで作ってしまうハリウッドのしたたかさには感心させられてしまうが、ふたつともなかなかよくできた映画。レナード・ニモイの監督というのも話題性があったし、個人的には、ポリス・アカデミーシリーズで人気者になったスティーヴ・グッテンバーグの作品ということで注目したことを思い出す。スティーヴ・グッテンバーグはこの作品にほれ込んで、当時計画されていたポリス・アカデミー5の出演を断った(んだったと思いますが、いかんせん10数年前の記憶なもので)というほどこの作品に力をいれていたらしい。確かにこの3人を主人公に据えたのがこの映画の最大の成功の理由だと思う。3人ともがなんだかホモっぽく見えてしまうところもいい。
といっても、やはりこの作品は元の「赤ちゃんに乾杯!」に負うところが大きいのだろう。「赤ちゃん」のほうを見ている方はわかると思いますが、ほとんど同じと言っていい。「プリシラ」と「三人のエンジェル」よりはるかにそっくり。いい発想は、もらってリメイク。これもハリウッドの常套手段。それで面白い映画ができるなら文句はないわけですがね。
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