Three Men and a Little Lady
1990年,アメリカ,104分
監督:エミール・アルドリーノ
原作:コリーヌ・セロー
原案:サラ・パリオット、ジョーサン・マクギボン
脚本:チャーリー・ピーターズ
撮影:アダム・グリーンバーグ
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:トム・セレック、スティーヴ・グッテンバーグ、テッド・ダンソン、ナンシー・トラヴィス、フィオナ・ショウ

 「スリーメン&ベビー」の続編。メアリーはすくすくと成長して5歳。「父親」たちと幸せに暮らしていたが、母親がイギリスのお金持ちと結婚することになり、イギリスへ行くことに。3人の父親は、メアリーの幸せのためと心に言い聞かせるが…
 監督は代わったものの、スタッフはほとんど同じで、話の展開の仕方も前作をしっかり踏襲している。ただ、前作のシナリオに比べ、少し練り足りないという気もする。続編にありがちなマンネリ化を逃れることはできなかったようだ。 すべてにおいて単純明快だが、細かいハプニングを散りばめて展開力をつけることで、観衆をひきつけることには成功しているようだ。女学院の校長がなかなかいいアクセントになっている。

 フランス映画をリメイクした上、続編まで作ってしまうハリウッドのしたたかさには感心させられてしまうが、ふたつともなかなかよくできた映画。レナード・ニモイの監督というのも話題性があったし、個人的には、ポリス・アカデミーシリーズで人気者になったスティーヴ・グッテンバーグの作品ということで注目したことを思い出す。スティーヴ・グッテンバーグはこの作品にほれ込んで、当時計画されていたポリス・アカデミー5の出演を断った(んだったと思いますが、いかんせん10数年前の記憶なもので)というほどこの作品に力をいれていたらしい。確かにこの3人を主人公に据えたのがこの映画の最大の成功の理由だと思う。3人ともがなんだかホモっぽく見えてしまうところもいい。
 といっても、やはりこの作品は元の「赤ちゃんに乾杯!」に負うところが大きいのだろう。「赤ちゃん」のほうを見ている方はわかると思いますが、ほとんど同じと言っていい。「プリシラ」と「三人のエンジェル」よりはるかにそっくり。いい発想は、もらってリメイク。これもハリウッドの常套手段。それで面白い映画ができるなら文句はないわけですがね。

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