Thumb Wars : The Phantom Cuticle
1999年,アメリカ,28分
監督:スティーブ・オーデカーク
脚本:スティーブ・オーデカーク
撮影:マイク・デブレッツ
音楽:ロバート・フォーク
出演:スティーブ・オーデカーク、ロス・スチャーファー、ロブ・ポールセン

 親指共和国は、親指帝国サムパイアに侵略される。共和国の残党はアホヤ姫を中心に反乱軍を組織し抵抗するがアホヤ姫はサムパイアに捕らえられてしまう。それを救うべく闘う親指フォースの使い手達の活躍…
 もちろん「スターウォーズ」のパロディ。「エピソード1」の公開前日に初放映され爆発的に話題になった作品。
 とにかく、精緻な作りが素晴らしい。笑いとしては「親指タイタニック」より弱い気がするが、マニア度はこちらのほうが上。なんと言っても、ウービー=ドゥービー=スクービー=ドゥービー・ベノービーが最高。

 この作品はとにかくばかばかしい。しかし異常に凝っている。「スター・ウォーズ」に忠実である点もすごいけれど、あくまで指にこだわるところが恐ろしい。C3POやR2D2(名前は違ったけど)までが親指とはね。じっくりと英語を聞いてみると、字幕とはまた違う味わいが。字幕をつける人も「スターウォーズ」の字幕にあわせるのが大変だったのでしょう。ブラック・ヘルメット・マンがダーク・ベーダーというのはどうかな、という気もしますが、アホヤ姫とはなかなか。
 スティーブ・オーデカークはそもそもはジム・キャリーといっしょにテレビ番組をやっていた、いわばジム・キャリー・ファミリー。あるいはジム・キャリーのブレーン。したがってばかばかしい笑いはお手の物。得意中の得意というわけ。

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