You’ve got Mail
1998年,アメリカ,119分
監督:ノーラ・エフロン
原作:ミクロス・ラズロ
脚本:サムソン・ラファエルソン、ノーラ・エフロン、デリア・エフロン
撮影:ジョン・リンドレー
音楽:ジョージ・フェントン
出演:トム・ハンクス、メグ・ライアン、グレッグ・キニア、パーカー・ポージー
ニューヨクで「ショップ・アラウンド・ザ・コーナー」という小さな児童書店を営むキャスリーンは恋人と半同棲状態ながら、インターネットで知り合った男性とのメールのやり取りをひそかに楽しんでいた。そのメール相手は実は大手の書店チェーンの経営者で、キャスリーンの店の目と鼻の先に開店を計画していた。果たして二人はどう出会い、二人の関係はどうなっていくのか…
トム・ハンクスとメグ・ライアンと言えば、「ジョー、満月の島へ行く」、「めぐり逢えたら」でも組んだ名コンビ、そして監督は「めぐり逢えたら」の監督であるノーラ・エフロン。
つまり、おんなじ映画ってことね。しかし、この映画は実はエルンスト・ルビッチの「桃色(ピンク)の店」と同じ戯曲を原作にしている。原作は文通がテーマ。
予想通りです。すべてが。予想外だったのはトム・ハンクスが太っていたことくらい。「めぐり逢えたら」のほうが面白い。「桃色の店」のほうが面白い。いまさらこの映画を作る理由はEメール恋愛がはやっているから、AOLがお金を出してくれるから。です。
実際に、AOLはこの映画のおかげで相当加入者数を伸ばしたらしいです。まさに現代のハリウッド映画を象徴するような作品。巨大スポンサーに有名スター、昔の名作のリメイク。
決して映画が面白くないわけじゃなくて、それなりに面白いんですが、そんな「裏」が見えてしまうところが問題。それをうまく隠してしまえば「あー、面白かった」で終われるんだけど、どうしてもその辺に目が行ってしまう。やはりそれを隠すにはもう少し目新しい何かが欲しかったということでしょうか。
決して面白くないわけじゃないんですよ… 決して…
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