A Child is Waiting
1963年,アメリカ,102分
監督:ジョン・カサヴェテス
脚本:アビー・マン
撮影:ジョー・ラシェル
音楽:アーネスト・ゴールド
出演:バート・ランカスター、ジュディ・ガーランド、ジーナ・ローランズ、スティーヴン・ヒル
知恵遅れのための施設に連れてこられた一人の少年ルーベン。その施設はクラーク博士のもと新しい試みを行っていた。そこに新任の音楽教師ジーン・ハンセンがやってくる。ジーンはルーベンには2年間面会が来たことがないと聞き、徐々に彼に愛情を注ぐようになるが…
「手錠のまゝの脱獄」などで知られるスタンリー・クレイマーのプロデュースによって、カサヴェテスが監督した作品。前作の「アメリカの影」とはうって変わって非常にオーソドックスなつくりになっているのは、カサヴェテスの思い通りには撮れなかったことを意味しているのだろう。
時代もあるのだろうけれど、差別意識というか、精神病者や知恵遅れに対する意識の違いというものを感じる。だからというわけではないですが、映画そのものにあまり入り込めない。こういうなんだか行き先のはっきりしているストーリーだとカサヴェテスのよさが消されてしまうというか、カサヴェテスの荒っぽさが逆にあらに見えてしまって、ただ退屈になってしまう。時折カサヴェテスらしいカットがあったりするのだけれど、なんとなく退屈な感じです。
なかなか表現するのは難しいですが、カサヴェテスの緊迫感が全体的に緩められてしかも単調になったという感じ。
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