Mission to Mars
2000年,アメリカ,114分
監督:ブライアン・デ・パルマ
脚本:ジム・トーマス、グレアム・ヨスト、ジョン・C・トーマス
撮影:スティーヴン・H・ブラム
音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:ゲイリー・シニーズ、ティム・ロビンス、ドン・チードル、コニー・ニールセン
2020年、初の有人火星飛行に向かう宇宙飛行士たち。第1陣として出発したマース1の乗組員達は奇妙な山から現れた強靭な力に吸い込まれてしまった。突然消息を絶った飛行士達を心配する宇宙ステーションの飛行士達は…
火星の謎をサスペンスタッチに描いた作品。物語り全体や、ここのエピソードに出会ってわれわれが期待するよりも全体的にソフトな仕上がりなのはディズニー製作のせいなのか? ファミリー向けSFというところでしょう。
やはりディズニーが作ると、残酷シーンはなくなるし、火星人も非常に良心的になってしまうし、CGも Bug’s Life と同じになってしまうし、ということなのでしょう。ちょっとあのCG火星人はあまりにちゃち過ぎるんじゃない? と不満たらたら。わざわざ夫婦で宇宙船に乗せるもの「家族愛って大事よ」っていうメッセージを送るための仕掛けなんじゃない? とうがった見方しか出来なくなってしまう。
山からの「力」に体が吹き飛ばされるシーンも、実際に体がちぎれるというシーンをせっかく入れたのに、そのCG具合が見え見えすぎてちっとも迫力がない。ティム・ロビンスが死ぬところも「あんなもんかー?」という疑問はつきません。やはりファミリー向けなのね。
文句ばかりが口をつきますが、火星の風景あたりはなかなかうまく出来ていて、特に宇宙空間から火星を見下ろすところなんかはかなりきれい。そのあたりが見所かね。ストーリー的にも全員がいい人なのでどうしても厚みが出にくいのですね。火星人ですら基本的には善意だし、ルークもあっという間に正気に戻っちまうしね。やはりそのあたりがディズニー…(しつこい)
コメントを残す