The Peacemaker
1997年,アメリカ,124分
監督:ミミ・レダー
脚本:マイケル・シファー
撮影:ディートリッヒ・ローマン
音楽:ハンス・ジマー
出演:ジョージ・クルーニー、ニコール・キッドマン、マーセル・ユーレス
ロシアから解体処理の控えた核弾頭が盗まれた。その調査に当たるのは大統領付きの核兵器密輸対策チームのジュリア・ケリー博士。彼女はロシアの事情に通じた陸軍大佐トーマス・デヴォーとコンビを組むことになったが…
ERのミミ・レダーがこれまたERのジョージ・クルーニーを使ってドリームワークス製作で撮ったアクション映画。設定にはかなり無理があるが、アクション・シーンなどは躍動感があって悪くない。
しかし、この設定はかなり無理がある。いくら領空侵犯したからって、ロシアがアメリカのヘリをあんな簡単に撃つか? などという疑問が無数に浮かぶことは確か。まあ、しかしこの映画はかなり展開にスピード感があるので、そんな理不尽さに拘泥しないように見れば、意外と流せてしまうような気もした。
この映画の一番いい点は、視点の転換だろう。ぽんぽんとカットが飛び、視点がどんどん変わっていく。もちろんそのクライマックスは爆弾を持った犯人を追い詰めていくシーン。車・ヘリ・スナイパー・レーダー・一般人・犯人とめまぐるしく視点が飛ぶ。ただ単に切り替わるのではなく、「飛ぶ」感覚を演出しているところがいい。
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