The Score
2001年,アメリカ,125分
監督:フランク・オズ
原案:ダニエル・E・テイラー、カリオ・セイラム
脚本:カリオ・セイラム、レム・ドブス、スコット・マーシャル・スミス
撮影:ロブ・ハーン
音楽:ハワード・ショア
出演:ロバート・デ・ニーロ、エドワード・ノートン、マーロン・ブランド

 パーティー中の屋敷に忍び込み見事にダイヤモンドを盗み出したニック。表の顔はモントリオールのジャズクラブのオーナー。モントリオールに帰った彼は25年来の相棒であるマックスから400万ドルという大きなヤマ(スコア)を持ちかけられる。しかし、危険を冒さない、住んでいる街では仕事をしないということをモットーとするニックはそのヤマに二の足を踏んでいた。
 「イン&アウト」などコメディ作品で知られるフランク・オズ初の本格サスペンス。味のある役者をそろえ、決して面白くないわけではないが、ひねりがないのがサスペンスとしては残念。

 大きなヤマの話があって、初めての奴と組む。となるとこの先の展開は… と予想してしまうのが人の常。それがどうなるのかは言わないとしても、このひとつのヤマで2時間撮ってしまうというのはちょっとつらかったかも。もうひとつのエピソードとしてデ・ニーロの恋話があるけれど、それも映画の中でそれほど大きな割合は占めない。もっと切り詰めていけば30分くらいは削れたんじゃないかと思ってしまう。その上でもうひと話盛り込めば、濃密で面白い2時間になったのではないかという気がする。やはり畑違いというハンディを克服し切れなかったというところでしょうか。最初の盗みのところはテンポもあってとてもよかったんだけどなぁ…
 さて、それにしてもマーロン・ブランドもデ・ニーロもすっかり太ってしまいましたね。マーロン・ブランドはいいとしても、デ・ニーロの盗みのシーンは重そうでなんだかねという感じでした。すで太ってしまったのか、あるいは引退寸前の泥棒という役作りなのかは分かりませんが、なんだか悲しいわ。

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