The Wedding Planner
2001年,アメリカ,103分
監督:アダム・シャンクマン
脚本:パメラ・フォーク、マイケル・エリス
撮影:ジュリオ・マカット
音楽:マーヴィン・ウォーレン
出演:ジェニファー・ロペス、マシュー・マコノヒー、ブリジット・ウィルソン、ジャスティン・チャンバース

 子供のころからロマンティックな結婚式にあこがれ、結婚式を取り仕切るウェディング・プランナーとなったメアリーは会社の中でもダントツのやり手だが、自分の恋のほうはさっぱり。そんな彼女が大会社の娘フランの結婚式のプロデュースをすることになった。その打ち合わせの帰り、危ないところを小児科医のスティーヴに助けられ、メアリーは恋に落ちる…
 ジェニファー・ロペスがコメディ初主演、普段とは違うキュートさを強調する。ライトなラブ・コメディとしてはそれなりに笑え、それなりに面白い。話の展開がわかり安すぎるのと、ジェニファー・ロペスの演技がもうひとつなのがちょっとね。

 ジェニファー・ロペスは結構好きなんですが、特に『アウト・オブ・サイト』はかなりいい映画だと思いました。基本的に顔がきついのでアクション映画とか、シリアスな感じのほうがぴたりとはまる。もちろんだからといって、それにはまってしまってはいけないし、『ザ・セル』みないにシリアスな役でも失敗することはある。この映画も特に違和感があるわけではないし、酔っ払いの演技なんかはなかなかうまいと思うし、ダンスもさすがにうまい。でも、ちょっと眺めのクロースアップのシーンがあって、そこでは表情で演技をして、感情を伝えようとしているのはわかるんだけれど、顔のつくりが大きいせいか、どうも表情が大げさでとても自然とは言いがたかった。そのあたりの演技力をもっと磨いていただきたいと思うしだいであります。
 これはあくまでもコメディ、しかもライト・コメディなので、演技派的な濃い演技は求められておらず、あくまでも自然に、さりげなく演じなければならないはず。その点では助演のふたり、メアリーの助手のペニー(ジュディ・グリア)と押しかけ婚約者のイタリア男(ジャスティン・チャンバース)が今後、コメディのいい脇役として登場するのではないかと期待が持てます。マシュー・マコノヒーはちょっと濃すぎた気がします。そういえば、花嫁フラン役のブリジット・ウィルソンはテニスプレイヤーのピート・サンプラスの奥さんだそうです。

 ラブ・コメディの素材としては結婚式というのは定番のようで、なかなか佳作と呼べるようなものも多いですね。近いところでは『ウェディング・シンガー』や『フォー・ウェディング』あたりがあるでしょうか。にもかかわらず、この映画が今ひとつになってしまったのは、やはりキャスティングがいまいちだったということでしょう。この映画は製作にメグ・ライアンが絡んでいるらしく、言われてみればメグ・ライアンが(若かったら)出ていそうな映画。そのほうが見てみたかったな。ジェニファー・ロペスも悪くないし、この映画はジェニファー・ロペスでもっているといっても過言ではないけれど、それでも違う人のほうがよかった。と思います。

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