アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生

ドキュメンタリー映画の中には、いわゆるマスメディアではこれまで注目されていなかったような人にスポットを当て、その結果、その人達が有名になるというような話が結構ある。特に海外の作品では、日本では全く知られていないような人が、日本で有名人になったりすることがある。

例えば、『ハーブ&ドロシー』なんかはその好例で、アメリカの美術界では知る人ぞ知る存在だった普通の人達が一躍有名人になった。

この『アドバンス・スタイル』も、ただのファッション好きでしかなかった高齢の女性たちが、ブログや映画を通して有名になり、有名ブランドのモデルに成ったり、全国ネットのバラエティーショーに出るようになったりするという映画だ。

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365日のシンプルライフ

この映画の見どころは一番最初にある。そして、おそらく撮りたかった映像というのも最初にあるのだろう。それは裸の男。この映画の監督・脚本・主演を務めるペトリの裸がこの映画のクライマックスなのだ。

映画の内容は、一人の男がすべての持ち物を貸し倉庫に預け、1日に1つずつそこからモノを取り出すというチャレンジを1年間やる姿を追ったもの。家具や生活用品だけでなく、服も何もすべて預けるので、最初に登場するペトリは全裸で裸足。そのまま雪のちらつく道に出て、新聞紙で股間を覆って貸し倉庫まで走っていく。では、最初に彼が取り出すものは何か…

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ダムネーション

この映画はタイトル通り「ダム」の映画だ。巨大なダムの完成を祝うルーズベルト大統領の演説から始まり、19世紀から作られてきたアメリカのダムの歴史も紹介され、地図上に示されると驚くべきとしか言うしか無いほどの数のダムがアメリカに存在していることもわかる。

他方で、この映画は「サーモン」の映画でもあるといえる。サーモンはネイティブ・アメリカンにとって重要なタンパク源で、先祖代々の漁法によって資源量も維持しながらずっと獲ってきたが、ダムの建設によって資源量が激減し、映画の舞台となるワシントン州では1匹しか遡上してこない年もあったといい、それが建設時に魚道を作るなどとしていた保護の約束が果たされていないことに起因することもわかる。

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東京オリンピック

1964年、東京で開かれた第18回オリンピック。日本がこれまでに経験したことのない規模で行われたスポーツイベントを巨匠・市川崑が記録し、映画化した作品。聖歌がギリシャで点火されるところから、開会式、各競技、閉会式まで、時に全体を俯瞰し、時にひとりの人間を追い、余すところなく伝えた3時間近い力作。

公開されたのは、オリンピックが開催された翌年だったが、人々の記憶に新しかったこともあって、ドキュメンタリー映画としては空前の観客動員を記録し、大きな話題となった。

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物語る私たち

物語る私たち

 サラ・ポーリーの母ダイアンは、元舞台女優でキャスティング・ディレクターをしていた。サラがまだ子供の頃に亡くなった母について話を聞くべく、サラは父親のマイケル、兄マーク、姉ジョアンナ、異父姉のスージー、異父兄のジョンに話を聞く。そこで浮かび上がってきたのは自由奔放で、周囲を明るくする母の姿だったが、友人にも話を聞いていくとそこには秘密めいた一面もあった。サラはその秘密を解きほぐしていく…
サラ・ポーリーが自分の家族の歴史に迫った「ドキュメンタリー」。ドラマのような展開の中で、「事実」と「物語る」いうことの本質が突き詰められていく。

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LIGHT UP NIPPON ~日本を照らした、奇跡の花火~

 東日本大震災の影響で東京湾花火大会が中止になることを知った高田佳岳はその花火はどうなってしまうのか花火会社に問い合わせ、その花火を使って東北で花火大会ができないかと考える。4月に早くも被災地に赴き、現地の人たちに花火大会について意見を聞くが、その反応は冷ややかなものだった。それでも高田は諦めず、東京での体制を整え、5月に再び被災地に向かう。
2011年8月11日に初めて開催された「Ligh up Nippon」花火大会の開催までを追ったドキュメンタリー。素晴らしい活動だが映画としては?

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ヴィック・ムニーズ ごみアートの奇跡

ヴィック・ムニーズ

 ブラジル出身で現在はNYを拠点に活躍する現代アーティストのヴィック・ムニーズ。彼はさまざまな材料を使って絵を描き、それを写真に収めた作品を作ってきた。そのヴィックがリオ・デ・ジャネイロにある世界最大のゴミ処理場に2年間滞在し、作品を作るというプロジェクトを始める。ブラジルでの相棒ファビオとともにゴミ処理場に赴き、そこで働く“カタドール”と呼ばれる人々をモチーフにそこにある「ゴミ」を使って作品を作り始める。
現代アーティストのヴィックがアートを通じてゴミ処理場で働く人々と交流し、彼らを変えていく過程を描いた感動的なドキュメンタリー。監督は「カウントダウンZERO」などのルーシー・ウォーカー。

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フォークス・オーバー・ナイブス – いのちを救う食卓革命

フォークス・オーバー・ナイブス

 栄養学の研究者キャンベル博士は研究を進めるうち、動物性タンパク質と癌の関係に気づき、心臓外科医のエセルスティン博士はいくら外科手術をしても患者が減るわけではないという外科の限界を悟る。2人が行き着いたのは菜食による予防医療という考え方、そして研究を進め、乳製品を始めとするあらゆる動物性食品を避けることを提言するが…
自身も生活習慣病の可能性を指摘され菜食に挑戦したリー・フルカーソン監督による社会はドキュメンタリー。

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バレンタイン一揆

バレンタイン一揆

 高校3年生のまほちゃんとアリカ、大学2年生のこっちゃんの3人はNPO団体のワークショップで出会い、「児童労働」について知るためにケニヤへと向かう。現地ではまず首都で現状について勉強、その後10時間をかけて僻地のカカオ生産地へ旅をする。NPO団体の活動の結果、児童労働の根絶に成功したその村で彼女たちは子どもたちに話を聞き、実際の労働を体験する…

「児童労働」と「フェアトレード」の問題を知るためにケニアに行き、日本に帰ってきて「バレンタ
イン一揆」という啓蒙活動を始めた3人の女の子を追ったドキュメンタリー

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演劇2

演劇2

 日本を代表する劇作家・演出家のひとりである平田オリザ、彼が主催する劇団「青年団」は東京にある「こまばアゴラ劇場」を中心に活動を行なっている。「観察映画」を実践するドキュメンタリー映画作家想田和弘はその青年団の稽古や本番、事務仕事から平田オリザの様々な活動にまで密着、4年の歳月をかけて『演劇1』『演劇2』という2本の作品にまとめあげた。
その「2」では、講演や交渉などの演劇そのもの以外の活動や海外公演、新たな試みとして取り組む「ロボット演劇」に焦点を当て、演劇とその外部との関係を描き出した。

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