The Big Bus
1976年,アメリカ,88分
監督:ジェームズ・フローリー
脚本:フレッド・フリーマン、ローレンス・J・コーエン
撮影:ハリー・ストラドリング・Jr
音楽:デヴィッド・シャイア
出演:ジョセフ・ボローニャス、トッカード・チャニング、ネッド・ビーティ、ルネ・オーベルジョノワ
キティ・バクスターが設計した初の原子力バス・サイクロプスが運行しようというときキティの父カーツ博士のいるサイクロプスの研究所で爆弾騒ぎがあり、2人の操縦士が負傷してしまう。代わりの操縦士としてカーツ博士はキティの元婚約者ダンを指名した。
最初のナレーションで、様々なパニック・ムーヴィーの一つとして紹介されるこの映画だが、実際はパニック映画の完全なパロディ。
つまりこの映画はドタバタB級な笑い連発のアクション・SF・パニック・コメディ(何じゃそのジャンル)
最初のほうはB級な笑いのセンスがなかなかよくて、「もしかしてこれは!」と思わせるのだけれど、結局そのままだらだらと最後までいってしまうので、並みのB級コメディという感じになってしまった。何より設定の部分がテキトーすぎる。爆弾がことごとく意味がないとか、結局石油王の仲間達は何にもしていないとか、その部分もパロディなのだろうけれど、設定の部分までパロってしまうと、何がなんだか脈絡がなくなってしまう。ある意味では「オースティン・パワーズ」に似た感じの設定の作品だが、こう見ると「オースティン・パワーズ」ってのはなかなか優秀なパロディなんだと思ってしまう。
意外と面白いところがあったのに、それが全体に生きなかったのが残念。バスのじゃまをする親分みたいな人がもっと表面に出てきて対決構造が明らかになったらよかったのに。字幕にはでてなかったですが、なんかおじいさんがタイタニックを沈めた見たいなことを言っていたので、そのあたりの設定は意外と深そうなだけに残念。
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