テッド

友だちのいない少年がクリスマスプレゼントにクマのぬいぐるみをもらい、少年の願いが通じてそのぬいぐるみがしゃべるようになる。一般的なファンタジーならその少年はそのことを隠し、自分だけの友だちとして過ごしそうなものだが、この映画ではそのことは公表され、ぬいぐるみのテッドは人気を博しセレブになってします。そしてそれから20年後…

クマのぬいぐるみがマリファナをやり、シモネタを連発するという設定でもう笑える。セス・マクファーレンはこの作品が初監督作品だというのだからかなりの曲者だ。コメディというのはなんといっても意外性とかギャップというものが重要で、この作品はアイデアひとつでその重要なポイントを簡単にクリアしてしまう。

あとは、バカバカしいコメディに、主人公のジョン・ベネットの成長物語というスパイスを効かせれば出来上がり。大人になれない男というのもこういうコメディ映画では鉄板の主人公だ。

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風立ちぬ

宮崎アニメで気になるのは、プロではない声優が主人公になると、どうにもその声と絵に違和感を感じてしまってなかなか物語に入り込んでいけないということだ。どの映画がとは言わないけれど、まあ観ている人ならわかるだろう。そして、不思議なのはその違和感がどこかで消え失せて、そのキャラクターの絵と声が一致するようになるということだ。

この作品でも、庵野秀明の声は棒読みというか平板というか、いかにも演技じみているようで気になった。しかし、物語が進むに連れ、その平板な話し方というのが二郎のキャラクターと一致してきて自然に思えてくる。

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物語る私たち

物語る私たち

 サラ・ポーリーの母ダイアンは、元舞台女優でキャスティング・ディレクターをしていた。サラがまだ子供の頃に亡くなった母について話を聞くべく、サラは父親のマイケル、兄マーク、姉ジョアンナ、異父姉のスージー、異父兄のジョンに話を聞く。そこで浮かび上がってきたのは自由奔放で、周囲を明るくする母の姿だったが、友人にも話を聞いていくとそこには秘密めいた一面もあった。サラはその秘密を解きほぐしていく…
サラ・ポーリーが自分の家族の歴史に迫った「ドキュメンタリー」。ドラマのような展開の中で、「事実」と「物語る」いうことの本質が突き詰められていく。

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LIGHT UP NIPPON ~日本を照らした、奇跡の花火~

 東日本大震災の影響で東京湾花火大会が中止になることを知った高田佳岳はその花火はどうなってしまうのか花火会社に問い合わせ、その花火を使って東北で花火大会ができないかと考える。4月に早くも被災地に赴き、現地の人たちに花火大会について意見を聞くが、その反応は冷ややかなものだった。それでも高田は諦めず、東京での体制を整え、5月に再び被災地に向かう。
2011年8月11日に初めて開催された「Ligh up Nippon」花火大会の開催までを追ったドキュメンタリー。素晴らしい活動だが映画としては?

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her/世界でひとつの彼女

 近未来のロサンゼルス、依頼を受けて手紙を代筆する会社に勤めるセオドアは、別居して1年が経つ妻のキャサリンのことが忘れられず、鬱屈とした毎日を過ごしていた。ある日、最新型のAI型OS“OS1”の広告を目にしたセオドアは早速購入し、インストールしてみる。そのOSは自らをサマンサと名づけ、セオドアと会話をはじめた。会話によって成長するサマンサは徐々にセオドアと打ち解け、少しずつお互い惹かれるようになる…
近未来を舞台に、人間とAIの恋を描いたラブストーリー。直球のSF的題材ながら古典的なラブストーリーとして秀逸で「これぞ映画」と言いたくなる名作。

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ソウル・キッチン

 ドイツ、ハンブルクでレストラン「ソウル・キッチン」のオーナーシェフを務めるギリシャ系の青年ジノス。オーナーシェフと言っても出す料理はほとんどが冷凍食品。それでも近くの住民には喜ばれていた。そんなジノだが、恋人が上海に行ってしまうことになり、服役中の兄には仮出所のため雇ってくれと言われ、滞納している税金を払えと税務署には言われ、しまいにはジノ自身がぎっくり腰になってしまい…
ごちゃごちゃとした感じがソウルというよりはパンクでオリエンタルなヒューマンコメディ。監督は「そして、私たちは愛に帰る」などのファティ・アキン。

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キャプテン・フィリップス

 海運会社に務めるリチャード・フィリップスはオマーンからケニヤに物資を運ぶ船に船長として乗り込んだ。一方、ソマリアの漁村では、漁師のムセが現地の権力者に迫られ、海賊行為のため船に乗り込む。リチャードが海賊が出るとの情報を得て、船員に緊急訓練をさせていたところ、追尾してくる2艘の不審な船に気づいた…
実際に海賊の襲撃を受けた経験を持つ船長の回顧録を映画化。海賊との戦いを描いたパニック映画。

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ハートの問題

 脚本家のアルベルトは胸に痛みを覚えて、病院の救急外来に行く。入院することになった彼は、心臓発作で救急救命室に運ばれてきたアンジェロと同室に。なぜか気があった2人は、退院後にも合うことを約束。恋人と別れたアルベルトのことを心配するアンジェロは自分の家に滞在するように勧めるが…
死を予感させる病に直面した人々の感情や想いをユーモラスにしかし丹念に描いたヒューマンドラマ。

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マリーゴールド・ホテルで会いましょう

 長年連れ添った夫を亡くしたイヴリン、退職後に暮らす老人用の家を見て回るダグラスとジーンの夫婦、知人の訃報に接し突然判事を辞めることにしたグレアム。「これから」に悩む彼らが見つけたのはインドにある長期滞在型の高級リゾートホテル。オープンしたばかりというそのホテルに7人の老人たちが客として集まるが…
英国を代表する名優たちが異国で戸惑う老人たちを演じたヒューマンコメディ。監督は「恋におちたシェイクスピア」のジョン・マッデン。

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テイク・ディス・ワルツ

 フリー・ライターのマーゴは取材先で同じく取材に来ていたダニエルと出会う。帰り道でも一緒になった2人は偶然にも家が斜め向かいであることを知る。マーゴは料理本を執筆する夫のルーと仲睦まじく暮らしていたが、ダニエルに惹かれ、二人の間で揺れ動き始める…
サラ・ポーリーの監督第2作。ごく普通の女性たちの微妙な心理を丁寧に描く佳作。大きな事件が起きなくても日常の中にドラマはある、そんなことを感じさせられる。

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