X-MEN:ファースト・ジェネレーション

 第二次大戦中のポーランド、ユダヤ人の少年エリックは金属を操る特集能力を持ち、それをナチスの将校セバスチャンに利用されてしまう。60年代、アルゼンチンに亡命したセバスチャンは特殊能力を持つものを集めて第三次世界大戦を起こそうと目論んでいた。一方、突然変異を研究するテレパスのチャールズ・エグゼビアはセバスチャンを阻止するためCIAに協力を求められる…
X-MENの面々をまとめるプロフェッサーXと宿敵マグニートの若き日にスポットを当てたスピンオフ作品。監督は『キック・アス』のマシュー・ヴォーン。

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ハラがコレなんで

 妊娠九ヶ月の光子は親にはサンフランシスコに住んでいると嘘をつき日本で暮らしていたが、お金も底をつきアパートを引き払うことに。家も何もなくなった光子は子供時代の数年を過ごしたオンボロ長屋の大家を頼りそこに転がり込む。そして、何でも勝手に引き受ける光子は幼なじみの陽一の食堂の手伝いも始めるが…
『川の底からこんにちは』の石井裕也が仲里依紗を主演に作った人情コメディ。

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槌音

 2011年3月11日に起きた東日本大震災、大槌町出身の大久保さんは震災後に大槌町に入り、街の惨状を撮影する。その映像と、過去の地元の祭やホームビデオの映像を組み合わせた作品。
震災前と震災後がオーバーラップすることでこの震災がどのようなものであったかを浮かび上がらせる。

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大津波のあとに

大津波のあとに

 2011年3月11日に起きた東日本大震災、東京に暮らす森元さんはその10日後、被災地に向かって出発する。23日の仙台の荒浜地区の映像で映画は始まり、そこから北へと移動してゆく。津波の破壊の跡を映し、被災者の声を聞き、小学校の卒業式を撮影し、たくさんの子供たちが亡くなった小学校に行く…
震災から2週間後の被災地を撮影した貴重な映像を一貫して一人称で撮り続けたドキュメンタリー。心してみるべし。

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がんばっぺフラガール!

がんばっぺ フラガール!

 2011年3月11日に起きた東日本大震災、福島県いわき市にあるスパリゾートハワイアンズも建物に被害を受け、営業停止を余儀なくされた。地元出身者が大部分を占めるフラガールたちも被災者となってしまったが、1ヶ月後、再会に向けて全国キャラバンをはじめることに。同時にハワイアンズでは被害の少なかった宿泊施設に被災者の受け入れを行なっていた。
被災したスパリゾートハワイアンズが部分再開する10月1日までの約半年を追ったドキュメンタリー。本当に福島の人たちの想いが詰まった作品。

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BONSAI~盆栽

bonsai

 作家志望の青年フリオはタイピストを探していた小説家のガスムリと会う。不採用が決まる前に恋人のブランカにその話をしてしまい、雇われているふりをするため、自分で小説を書いてそれをガスムリのものだと嘘を付くことに。そして、その題材として8年前のエミリアとの恋を思い出す…
チリの若手監督クリスチャン・ヒメネスの劇場用第2作。若者らしい悩みをしっとりと描く。

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ギリギリの女たち

 古ぼけ、ガランとした家にやってきたひとりの女、実はそこは気仙沼市にある実家で、はからずも同じ日に3姉妹がやってきて15年ぶりの再開を果たす。しかし、長女はいきなり眠りこけ、次女と三女は長女を心配しながらなんとか過ごし始めるが、15年の空白はあまりに重かった…
小林政広監督が3.11後に居宅を持つ気仙沼市高桑町を舞台に描いたドラマ。

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プロジェクト・ニム

1970年代、コロンビア大学のハーバード・テラス教授はチンパンジーが人間のように言語を覚えられるかを研究するため、生後2週間のチンパンジーを元教え子のステファニーの元で育てさせることを考える。ニムはステファニーの元ですくすくと育つが、放任しすぎて研究にならないと考えたテラスはニムを訓練に専念できる環境に移し、研究を続けるが…
70年代に「手話ができるチンパンジー」として有名になったニムの生涯を資料映像と関係者へのインタビューで構成したドキュメンタリー。いろいろモヤモヤ。

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君を想って海をゆく

 フランス北部の街カレーにはイギリスに渡ろうという不法移民が集まっていた。イラクからやってきた17歳のクルド人ビラルもその一人。彼は家族とイギリスに渡った恋人を追って海を渡ろうとするが密航は失敗に終わり、あとはドーバー海峡を泳いで渡るしかないと考えプールに通い始める。そしてプールで妻と離婚調停中のコーチ・シモンと出会う…
『パリ空港の人々』のフィリップ・リオレ監督が移民問題をテーマに描いたヒューマンドラマ。

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地球にやさしい生活

 ニューヨークに妻子と暮らす作家のコリン・ビーヴァンは自分の生活に疑問をいだき、次の本のネタ作りも兼ねて、ニューヨークで環境にやさしい生活を送ることを決意する。まず1年間新しいものを買わず、なるべくゴミを出さないことに決め、さらに食べ物は近郊でとれたものだけに。そして最終的には電気もやめようと考えるが、奥さんのミシェルは買い物中毒のカフェイン中毒だった…
NYで自らが実験台となってブログが人気を集めた「No Impact Man」ことコリン・ビーヴァンを追ったドキュメンタリー。普通の人目線で環境問題が扱われていて面白い。

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