ヒューゴの不思議な発明

 1930年代のパリ、父親を亡くした少年ヒューゴは一人で駅の時計の管理をしながら暮らしている。彼は父親が遺した空気人形を修理しようと駅にあるおもちゃ屋で部品を万引きするが、店主に見つかってしまう。そして、父親のノートも取り上げられてしまうが、その老人を追いかけていき、娘のイザベルと知り合う。
少年の小さな冒険を描いたアドベンチャー映画。マーティン・スコセッシ監督初の3D作品。

続きを読む

311

 東日本大震災の発生から2週間後、映画監督の森達也、映像ジャーナリストの綿井健陽、映画監督の松林要樹、映画プロデューサーの安岡卓治の4人は1台の車で福島に向かった。何をすればいいのかわからない中、とにかく現地に行ってその目で観て映像に記録する、ただそれだけのためにはじめた旅。福島から宮城、岩手へと旅を続けた彼らは自らを省みるためこれを公開することを選ぶ。
未曾有の災害を前にマスメディアのあり方を自ら問い直した問題作。観る者にも「その時」を問いかける。

続きを読む

ヤング≒アダルト

 学園ものの人気シリーズのゴーストライターをしているメイビスは都会の孤独な生活に疲れ、輝いていた高校時代の自分を懐かしんでいた。そんな時、高校時代の恋人バディから子どもの誕生祝のパーティーの招待状が届く。メイビスはバディとよりを戻せば高校時代の輝かしい生活が戻ってくると信じて帰郷するのだが…
『JUNO/ジュノ』の監督・脚本コンビがシャーリーズ・セロンを迎えて撮ったコメディ・ドラマ。ビッチな女を演じたシャーリーズ・セロンはなかなか。

続きを読む

あぜ道のダンディ

 運送会社で働く宮田淳一は胃の痛みに悩まされていた。大学浪人中の息子と高校3年の娘を持つシングルファザーの彼は、自分が癌なのではないかと悩み、唯一の友人である真田に居酒屋で悩みを打ち明ける。悩みを抱えながらも子どもたちの前ではダンディであろうと強がる宮田だったが、子どもたちとの間には会話もあまりなくギクシャクした関係が続いてしまう…
『川の底からこんにちは』の石井裕也が中年のオジサンの悲喜こもごもを描いたコメディ。まともすぎてちょっと拍子抜け。

続きを読む

アジャストメント

 上院選挙に立候補した若手政治家のデヴィッドはスキャンダルによって選挙に破れてしま。しかし、敗北宣言をする直前にエリースという女性に出会い正直さを取り戻す。再出発の日、偶然彼女に再会するが、会社で謎の男たちに出会い、人々の運命を調整する「運命調整局」の存在を知らされ、彼女には二度と会わないように言われるのだが…
フィリップ・K・ディックの短編小説をマット・デイモン主演で映画化。SFというよりは神話?

続きを読む

カーズ2

 人気レーサーのライトニング・マックィーンがラジエーター・スプリングスに帰ってきて、親友のおんぼろレッカー車メーターは大喜び。しかし、テレビで挑戦状をたたきつけられ今度はワールドグランプリに参加することに。日本で行われる大会にメーターもついていくことが出来る聞き、大喜びするのだが…
ディズニー/ピクサーの大ヒットアニメ『カーズ』の続編。相変わらずCGが素晴らしい。

続きを読む

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル

 ロシアの刑務所に収監されていたイーサン・ハントを脱獄避けるべく、IMFのチームが派遣される。何故か囚人のひとりを連れて出たものの脱出に成功したハントにくだされた司令は盗まれたロシアの核兵器の発射コードを取り戻すというものだったが…
『ミッション・インポッシブル』シリーズの第4弾は『Mr.インクレディブル』等のアニメを手がけるブラッド・バード。世界で最も高いビル“ブルジュ・ハイファ”でのスタントシーンが見所。

続きを読む

X-MEN:ファースト・ジェネレーション

 第二次大戦中のポーランド、ユダヤ人の少年エリックは金属を操る特集能力を持ち、それをナチスの将校セバスチャンに利用されてしまう。60年代、アルゼンチンに亡命したセバスチャンは特殊能力を持つものを集めて第三次世界大戦を起こそうと目論んでいた。一方、突然変異を研究するテレパスのチャールズ・エグゼビアはセバスチャンを阻止するためCIAに協力を求められる…
X-MENの面々をまとめるプロフェッサーXと宿敵マグニートの若き日にスポットを当てたスピンオフ作品。監督は『キック・アス』のマシュー・ヴォーン。

続きを読む

ハラがコレなんで

 妊娠九ヶ月の光子は親にはサンフランシスコに住んでいると嘘をつき日本で暮らしていたが、お金も底をつきアパートを引き払うことに。家も何もなくなった光子は子供時代の数年を過ごしたオンボロ長屋の大家を頼りそこに転がり込む。そして、何でも勝手に引き受ける光子は幼なじみの陽一の食堂の手伝いも始めるが…
『川の底からこんにちは』の石井裕也が仲里依紗を主演に作った人情コメディ。

続きを読む

槌音

 2011年3月11日に起きた東日本大震災、大槌町出身の大久保さんは震災後に大槌町に入り、街の惨状を撮影する。その映像と、過去の地元の祭やホームビデオの映像を組み合わせた作品。
震災前と震災後がオーバーラップすることでこの震災がどのようなものであったかを浮かび上がらせる。

続きを読む